内容説明
沖縄各地から世代をこえて惹き寄せられた世にも不思議なお話がぎっしり。
目次
カーブミラーの女
逆立ち女霊
鈴の音
シャワーの背後に
化けものの出る家
海辺の女
ある夜の女たち
部屋で起きる三つの怪異
ワンルームの幽霊
二階の足音〔ほか〕
著者等紹介
小原猛[コハラタケシ]
昭和43年京都生まれ。得意フィールドは怪談・妖怪・ウタキなど
三木静[ミキシズ]
兵庫県尼崎市出身。切り絵作家・イラストレーター・マンガ家。デザイン事務所、建築事務所などの勤務を経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
48
琉球の実話怪談百物語。子供向けなのだがその分変な技巧に走っておらず、怪談の中身がダイレクトに伝わってくる。中身もキジムナーや旧日本兵、ノロ等沖縄独特の要素が絡んでおり、こんな話を聞いて育ったら地元に対して誇りを持てるのではないだろうか。個人的にはキジムナーとか妖怪を扱った話が好き。それにしても沖縄って独特の魅力的な文化が多いなあ。何となく妖怪や死者、異界が日常のすぐ隣にあるような……。読みながら行った時の、南国独特の風みたいなものを思い出した。イラストも一話ごとに作風が変わっていて、そちらも楽しめる。2014/03/25
あたびー
40
沖縄の実話怪談を綴り続けている小原猛さんが、琉球新報の子供向け新聞「りゅうPON」に連載していた記事だそうです。毎回に三木静さんの挿絵が添えられていて、この絵がまた超絶怖い!!元々地元の人向けの新聞に掲載されたものですから、いくつか沖縄の怪談を読んだ人でないと分からない用語もあります。そういうのもひっくるめて楽しんだら良いと思います。他の本にも収められている話もいくつかありましたが、沖縄の小中学生が読んで楽しめる(怖がれる?)ものがセレクトされているので、ある意味名作が選ばれているということです。2021/09/26
ネムコ
33
この本は琉球新報の小中学生新聞『りゅうPON』で週一で連載されていた「琉球怪談百物語 ほんとうにあった怖い話」のを書籍化したものです。内容はこれまで読んだ話を子供用にリメイクしたものが多かったですが、特筆すべきは一話に一つ付いている三木静さんのイラスト! 昔、子供向けの怖い話には、挿し絵が付いていました。そのほとんどはおどろおどろしいものでしたが、三木さんのイラストは怖いのあり、ほのぼのあり、マンガチックなものありでとても楽しめました。こんなにいろんなタッチの絵が描けるなんて凄い!と思ってしまいました。2018/06/19
ナディ
33
なかなかとりはだものだった。実話だけあり、オチがないのが多い。沖縄だけあって、とても身近に不思議な話がごろごろあるんだなあ。2017/08/17
スズメ
11
今日は図書館で勉強。ちょっと休憩・・暑くなって来たし、こういう本も良いなー、なんて気軽に手に取った本。これって子供向けなのよねぇ。想像力を刺激されるし挿絵も怖い。沖縄の土地柄か日本兵が多く出て来る。短編で読みやすく、アッという間に完読。そう、図書館は誘惑の宝庫だったのです。何と二冊も完読です(-“-)2013/06/02




