内容説明
ぼくには多くの仲間がいる。ウンテンくんは同級生で、おなじ男子陸上部の部員だ。ツナミは幼なじみで、女、パソコンオタク。ウエダさんは陸上部の先輩で、カッコ良いので尊敬している。ミネイ先生は陸上部の顧問、年が近いので気軽に話せる。アイコさんは二十歳の女性で、ヘアスタイリスト、ぼくの相談相手だ。ヤマカワさんは昔の恋人このことにはあまり触れないでくれ。そして、天才スプリンターのヒガくん…。とにかく、みんな頭が悪い。人生のどこかで躓いているようなヤツラばっかりだ。でも、彼らはどこにでもいる。現代を駆け抜ける、リアルな青春群像。この場所から始まる、新しい物語。「こころのボール」の当真嗣朗の最新小説。
著者等紹介
当真嗣朗[トウマツグアキ]
1974年、沖縄に生まれる。沖縄国際大学短期大学部国文学科卒業。「チェルネン子劇場」で少女コミックまんがアカデミア奨励賞受賞。「エスサイズティシャツ」で、文芸社フェニックス大賞一月度優秀賞受賞。2000年、長編小説「こころのボール」(文芸社)を発表。現代を生きる高校生のリアルな描写と、読み手を物語世界に引き込み離さない巧みなストーリーテリングで話題となる
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