内容説明
日本に住み、生活して30年の著者が、体感し掴み取った日本文化の奥深さ!
目次
第1章 韓国人から見た日本人の不思議
第2章 すべてを受け止める日本人の心の力
第3章 自然と人間を区別しない感受性
第4章 「安全大国日本」の伝統
第5章 死生観と浄土を思う心
第6章 聖なる母性への信仰が息づく日本
著者等紹介
呉善花[オソンファ]
拓殖大学国際学部教授。1956年、韓国・済州島生まれ。1983年に来日し、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程修了。1998年、日本に帰化する。著書に『攘夷の韓国開国の日本』(文藝春秋、第五回山本七平賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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清水勇
4
著者の20年以上前の作品「スカートの風」を読んでからファンになる。静かだがしっかりした意見を持ち、日本と韓国の狭間できちんと議論できる方で非常に好感が持てる。この本は、日本文化の根幹がどこにあるのかを、他国との行動の比較から見られる特徴や、日本の歴史の調査から見出せるものとして、縄文文化で育んできた南方起源の母系制社会と、5,6世紀に大陸から渡ってきた父系列制社会が出会い、うまく混合してできたものと結論付けている。日本と全く違う文化環境下で育ってきた著者だからこその、日本文化に対する大きな温かみを感じる。2014/05/13
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- 和書
- キャパの十字架 文春文庫