内容説明
なぜ、昭和天皇は無理やり「反戦主義者」に祭り上げられたのか。聖書を読み、讃美歌を歌う天皇一家。消えた一千万スイスフラン、皇室の「隠し財産」か。昭和史の常識を覆す!
目次
第1章 「よもの海」は替え歌だった
第2章 「宮中某重大事件」の謎
第3章 天皇周辺の赤いユダ
第4章 「神」と「人間宣言」の狭間で
第5章 「ご巡幸」と「ヤミ米」列車の怪
第6章 天皇の財布と「隠し財産」
第7章 皇居から聞こえる讃美歌
著者等紹介
加藤康男[カトウヤスオ]
1941年、東京生まれ。編集者、ノンフィクション作家。早稲田大学政治経済学部中退ののち、出版社勤務。退職後は、近現代史などの執筆活動に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新父帰る
7
七つの謎の内、「天皇周辺の赤いユダ」、「天皇の財布と『隠し財産』」、「皇居から聞こえる賛美歌」の三点に関心有。。木戸幸一が赤いユダとは思えない。木戸は天皇の戦争責任を回避し、近衛を売って自身の保身を図った。軍国主義は国家社会主義と表裏一体であるが、共産主義革命とは一線を画していると思う。隠し財産については、噂レベルの本はたくさん出ているが、本書は史料に基ずく検証を行っている。賛美歌の項では、天皇の周辺がキリスト教徒に囲まれている実態を白日の下に晒している。その影響か、秋篠宮家の二皇女、国際基督教大学へ。2016/08/25
ムカルナス
6
昭和天皇のご成婚から戦後に至るまでのエピソード集だが第三章「天皇周辺の赤いユダ」だけは深い闇を描く。木戸幸一を中心に軍部・官僚の一部が日本を戦争へ引きずりこみ壊滅状態にさせた上でソ連と提携して親ソ共産国家の樹立を企てていたという。真偽のほどは判らないが勝てる見込みのない戦争を長引かせ、ソ連に和平仲介を頼み、小野寺のヤルタ会談密電を握りつぶしたのは国際情勢が判っていなかったのではなく意図的だったと解釈するほうが腑に落ちる。吉田茂が和平工作をしただけで逮捕されたのも軍部の和平妨害だったらしい。2016/08/12
在我壷中
0
将に!『歴史は解釈』と・・・しかし、我々日本人には歴史、殊に近現代史には『解釈』する、出来るだけの教育を受けてはいないのかと。現代、現状には司馬史観に始まる、戦後進歩的文化人、所謂『左翼に在らずんば人に非ず』そんな文化人、知識人による『歴史の解釈』に因り歴史認識は醸成されてきたと。『宗教』『神道』すらが・・・『神道』は『宗教』か?我国日本人には『無宗教』と概ねの日本人は宣う。戦後70年、人類史へ高々200年の科学を・・・『政教分離』を金科玉条と宗教無き、魂無き『教育基本法』世界へ『孤高為る日本の歴史』をと2015/04/17