内容説明
性暴力被害とは何か―。「望まない性交」を経験した当事者による「語り」から、同意のない性交が起こるプロセス、被害当事者の人生に及ぼす影響、そして回復への道のりと、必要な支援を考える。
目次
第1部 こうして性暴力被害の調査が始まった(わたしたちの声を、届けてもらえませんか;性暴力の現状、調査プロジェクトの始動)
第2部 明るみになる性暴力の加害プロセス(罠にかける加害者―エントラップメント;地位・関係性を利用した性暴力―社会的抗拒不能;対等な関係での罠―モノ化されることの傷つき;子供時代における家庭内の性暴力―行為を認識できないあいだに進むプロセス)
第3部 回復への道のりと支援(被害認識の難しさと自責感―わたしは被害者なの?;被害の影響―ゆるやかにつづく、死にたい気持ち;援助希求と周囲からの承認―悪いのは、加害者;レジリエンス―回復する女性たち)
第4部 より良い社会を創るために(性暴力とそうでない性交を分けるもの;社会への提言―性暴力被害当事者が生きやすい社会にするために)
著者等紹介
齋藤梓[サイトウアズサ]
上智大学大学院博士後期課程単位取得退学、博士(心理学)、臨床心理士、公認心理師。現在、目白大学心理学部心理カウンセリング学科専任講師。臨床心理士として学校や精神科に勤務する一方で、東京医科歯科大学や民間の犯罪被害者支援団体にて、殺人や性暴力被害等の犯罪被害者、遺族の精神的ケア、およびトラウマ焦点化認知行動療法に取り組んできた。現在、目白大学専任講師として被害者支援に関する教育と研究に携わりながら、支援団体での実務を継続している。性犯罪に関わる刑法改正(2017年)の会議においても、委員や幹事を務める
大竹裕子[オオタケユウコ]
ロンドン大学衛生熱帯医学大学院博士課程卒業、博士(PhD.、心理学、国際保健・医療政策)。現在、オックスフォード大学医療人類学研究室リサーチフェロー、国連パレスチナ難民救済機関リサーチアドバイザー、東京大学医学研究科国際保健学教室非常勤講師。国際保健におけるネオコロニアリズムと脱植民地化をテーマに、女性、患者、難民など社会構造の中で不利な立場に置かれる人々の声と、人間的な豊かさを、国際政策や国内政策に反映させるための研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちきーた
right27
Bevel
も
M T
-
- 和書
- 水恋