内容説明
肚黒い白人の植民地支配からアジアが独立できたのは、本当は日本軍のお陰だった。―「昭和の戦史」はウソばかり。
目次
第1章 パレンバン 見よ落下傘―オランダを蹴散らした空の神兵
第2章 インパール 司馬手法―神のごとく振る舞った英国人が青ざめた
第3章 上海・南京・武漢 切り取り御免―日本を潰せ 支那の背後にちらつく露・独・米の影
第4章 旅順 淫乱な女王―アメリカはなぜ「日露講和」に乗り出したのか
第5章 ビルマ・真珠湾 残らず処刑台に送れ―白い人が仕掛けた黒い罠
第6章 ラバウル 白豪主義―米豪の“白きゴーマニズム”
第7章 バターン マッカーサー、どこがエライ―「バターン死の行進」はクサイぞ!
第8章 韓国 奴隷制度をもつ朝鮮―奴隷のいた国、いない国
第9章 東ティモール 黒い子ども‐ハーフカス‐たち―「戦後自虐史観」の方程式=白人の奸計+ウソつき教授+朝日新聞
第10章 残忍くらべ―白人はいつも肚黒い
著者等紹介
高山正之[タカヤママサユキ]
ジャーナリスト。1942年東京生まれ。東京都立大学卒業後、産経新聞社入社。社会部デスクを経て、テヘラン、ロサンゼルス各支局長。98年より3年間、産経新聞夕刊1面にて時事コラム「異見自在」を担当し、その辛口ぶりが評判となる。2001年から2007年3月まで帝京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
32
冷静に歴史を読み解いていくと、戦争は掠奪と強姦が同列にあるということが理解できました。つまり、戦うことに対する兵士への報償がそれらであると同時に、血を断ち切るという意味もあると…。多くの侵略国家は、これらのことをよく理解しているので、戦後必ずこれらの行動をとるけれど、日本だけはそういったことを全くしませんでした。日本軍がいかにひどかったを捏造するのに彼らの戦争観を用いたので、ありもしない史実をでっちあげた、ということのようです。歴史は正しく学習しないといけない、と改めて痛感しました。2015/01/24
出世八五郎
17
歴史通に連載されていたコラムのようなものを集めたもの(?)。近代史を好んで読む者にとって驚くような感想はないが、相変わらず著者の博識の深さに驚く。日露戦争を調停したセオドア・ルーズベルトが良心から日露講和に動いたわけではないこと。そして、彼の日本への警戒通りに米国の対日政策が遂行されたことなど。・・・柴五郎を有名にした義和団の乱後には、日本以外の八カ国連合は強姦と掠奪を自由に許されたこと。これが昔の戦の慣わしであった。歴史認識などは政治的に弱ければどうにでも曲解されてしまう。社会も世界もそう変わらぬ。2018/01/17
山下 賀久
4
以前に読んだ元産経新聞記者の歴史本。これもまたここに書いてあることがすべて本当のことなら、広く日本人に、世界に知らしめないといけないと思いました。戦前や戦時中に日本人が中国人にひどいことを本当にしていたら、あんなにたくさんの日本人の子供を満州で中国人がわが子として育てただろうかと、残留孤児の報道を見るたびに感じていました。また台湾の年配の方々からも日本人の造った学校で教育を受けることができ、いろいろな勉強ができてとても楽しかったと直接話を聞いたこともあります。私はここに書いてあることは本当なんだろうなあと2011/10/23
なわ
3
著者は産経新聞記者であり、取材に基づいて書かれていると思われるので、大変興味深く読ませて貰った。いや、朝日新聞なんかは、記者が自分で創作する文芸誌のような手法で新聞を創るから、信用などしたくてもまったく出来ないのだけれど。さて読んでひと言、「神様は、ノアの方舟の次には、日本国を用意したのか。」ということ。白人・支那人は、基本破壊の民なのだな、と。日本人として、矜恃をもって生きなければと思った。2022/02/19
たかし
3
われわれは、少なくとも自虐的史観、1945年以前の社会の全否定は改め、日本人を骨抜きにせんとする戦後教育を見直し、日本現代史を世界的な視野と西欧の文脈以外で捉えて教えるべきだろう。 史実を自ら調査もせずに、あるいは敢えて他国民の文脈に乗り旧日本軍による虐殺・蛮行を訴える特定の日本人は、何がその動機になっているのか。長い年月を経て日本人を形づくる魂よりも、共産革命が絶対的価値なのか。大学教授などの研究者は、新奇性により博士号が取得できるのだろうか。 勿論、本書も批判的に読まなければならない。2013/01/15




