内容説明
豊富な写真と、著者自身が足で歩いた記録をもとに、中国・哈爾浜市の変遷を追う。新しい未来へ向かって飛び立とうとしている哈爾浜で、モンシロチョウが不死鳥のようにはばたく。
目次
第１章 哈爾浜二〇〇〇年秋
第２章 松花江とその周辺
第３章 ホルワット邸秘聞
第４章 田家焼鍋の今昔
第５章 哈爾浜の二階建てバス
第６章 秧歌
第７章 モンシロチョウ―自然の微笑み
第８章 市街地探蝶記
エピローグ 哈爾浜二〇〇三年市街地十景
著者等紹介
島津克弘［シマズカツヒロ］
１９３４年、長野県生まれ。早稲田大学英文学科卒業。同大学院研究科中退。都立小松川高校定時制６年、東京大学教育学部附属中高等学校２６年、合計３２年の教員生活を送った
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感想・レビュー
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ナウラガー_2012
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告発する意味で世界遺産認定待ち）
ナウラガー_2012
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引き連れて移住し3代に渡って財を成した/秧歌（ﾔﾝｶﾞ）：田植え時や豊作を祈願する時、幸せを祈り禍を避ける祈りをする時に歌う歌で、民俗芸能舞踊になっている。清代に全国各地に広がり、各地名の名前を冠したりした（ex.鼓子秧歌<山東>、花鼓、花燈、采茶<広東>など）。戦前旧満州では、「高脚踊り」というのがあり、中国語では「高蹺秧歌」と言っていた/哈爾濱はかつては緑が多く、「楡の都」とも呼ばれた/平房：哈爾濱駅から20㎞強離れた所でかつて731部隊本部のあった所（「侵略日軍第七三一部隊遺跡」として戦争犯罪を
ナウラガー_2012
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水没する事も過去あった/哈爾浜の氷祭り（氷雪節）：1985年から始まり、期間は1/5～氷が溶けるまで。兆鱗公園、太陽島などで開催されている哈爾濱は降雪が比較的少ないため「氷祭り」の氷像は機械で製造する/哈爾濱はｽﾝｶﾞﾘｰ市（”天の川”の意）と呼ばれていた/田家焼鍋：帝政ﾛｼｱがｼﾍﾞﾘｱ横断鉄道建設の一環として東清鉄道の建設を決定し、松花江付近に欧風近代都市として哈爾濱を建設した時期、1898年に登場する。焼鍋とは高粱を原料とした焼酎製造工場。1805年に田保輝が山東省から吉林の親戚を頼って6人の兄妹を
ナウラガー_2012
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哈爾浜は黒竜江省に位置する（ﾛｼｱと領土を接する）都市。黒竜江省人民政府の所在地かつ政治・経済の中心地。北流してｱﾑｰﾙ川に注ぐ松花江（全長1840km）の河畔に位置。哈爾浜市平房区には「731部隊」が置かれ、指揮官であった石井四郎の苗字を取って「石井部隊」とも/松花江：ｱﾑｰﾙ川最大の支流で、長白山系の最高峰、長白山（朝鮮語名：白頭山）の山頂火口のｶﾙﾃﾞﾗ湖（天池）から発し、夏になると河岸にﾊﾟﾗｿﾙを立てて日光浴をしたり泳いだりする人もいる。太陽島という中の島（初めはﾛｼｱ人の別荘地）もあるが洪水で
