「エホバの証人」の悲劇―ものみの塔教団の素顔に迫る

「エホバの証人」の悲劇―ものみの塔教団の素顔に迫る

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784898251300
  • NDC分類 198.99
  • Cコード C0014

内容説明

輸血拒否を招く「信仰」の謎。ヨーロッパ各国で「エホバの証人」は、セクト(反社会的な閉鎖的団体)として警戒されています。21世紀の宗教はどうあるべきか、国家間、組織対個人、そして家庭内の「宗教戦争」はどのように克服できるのか―誰もが直面するべきこのテーマに本書は一つの視点を提起しています。

目次

1 「エホバの証人」とは何か(悲劇の原点、家庭の崩壊;夫婦の寝室まで支配する戒律主義;「エホバの証人」の日常生活;「エホバの証人」の伝道と組織)
2 ものみの塔の歴史(終末預言とキリスト教会攻撃;組織拡大に奉仕する日本支部)
3 マインドコントロールからの帰還(カルトとマインドコントロール;元信者が語る「エホバの証人」の素顔;主婦たちの脱会体験;輸血拒否への問いかけ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しげ

11
専業主婦だった奥さんがエホバの証人になったばかりに家庭が崩壊していく、というエピソードが多くあり、読んでいてやるせない気持ちになりました。エホバの証人には、一般的な風習や習慣を否定する考えや、ものみの塔の教えに反することには耳を貸してはならないという考えがあるそうです。そういった考えを持つ人とともに生活していくのは、とても難しいことでしょう。信教の自由は尊重されるべきです。ただ、自分の価値観を尊重してもらう権利を主張するのなら、同じように相手の価値観も尊重するべきではないかと感じました。2013/06/12

少年隊世代

1
著者自身も含め「家族を宗教に奪われた夫たち」が、真っ当とされるキリスト教の牧師と共に、家族を洗脳から解くまでのやり取り。牧師からすれば、この教団を邪として嫌う。聖書の教えを勝手にねじ曲げて拡げる迷惑な存在に映る。だからエホバから抜け出したいという相談に積極的に協力する牧師がいる。 教団からすれば、主婦は格好の標的だ。時間とお金を両方持ち併せている。空虚感抱える主婦の存在を嗅ぎ取って、勧誘して、教団の駒とする。そして家族を泣かせる。日常的に、どこかでそれが行われている。 2021/10/12

boutiquekouichi

0
ものみの塔といえば、独自の聖書解釈。エホバの証人が絡む判例に触れるたび、なぜこんな解釈が導き出せるのか?なぜこのような教義を押し付けられることに違和感を感じないのか?ともやもやしたものだったが、緻密な伝導プログラムが組まれ、考える自由を奪って極端な二者択一を迫る仕組みになっていたのだと実感。エホバの証人となった妻と暮らした筆者自身の経験が生々しい。自身のエホバの被害者であるからこそ、批判的な見解に偏ってしまうのではないか?と穿った見方をすることもできるが、エホバのやり口が洗脳でないのなら何だというのだろう2011/12/08

kinonis

0
宗教によって崩壊した家庭、失われた日常、その原因が鮮明に描かれている。「やめればいい」と言うのは簡単だが、実際にはそれが難しいということを理解させられる。2011/08/08

D.Tsukamoto

0
反証不可能な「サタン」と情報の遮断。カルト的教義もそうだけど、妻の入信を知って「怒鳴り散らす」夫が当たり前のように頻出してるのも問題の一因なんじゃないかと思ってしまう。1997年の本ってのも大きいのかな。2020/10/25

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