感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神戸山
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図書館本。映画監督になりそこね、なすがままに30年余り「来た球を打ち返」し続けてきた映画評論家の「自伝的映画批評」或いは「映画批評的自伝」とも呼ぶべき600頁超の大冊。まな板に乗せた映画を流れに沿ってなぞり、知識と蘊蓄をまじえながら調理しそっと自らの見解・解釈を差し出すスタイルに、目から鱗の目新しい発見は乏しかった。その意味ではいささか物足りない。ただ、映画監督や映画評論家である以前に、映画が大好きな一観客であったこと・あることのナイーブさは伝わってきた。2024/12/29
