往復書簡 初恋と不倫―不帰(かえらず)の初恋、海老名SA/カラシニコフ不倫海峡

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往復書簡 初恋と不倫―不帰(かえらず)の初恋、海老名SA/カラシニコフ不倫海峡

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784898154618
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「カルテット」「最高の離婚」「Mother」の坂元裕二、最新刊!
おかしいくらい悲しくて、美しく残酷な、心ざわめく2篇の恋愛模様。

- - - - - -
<不帰の初恋、海老名SA>

「わたしはどうしても、はじめのことに立ち返るのです。団地で溺れたわたしと同い年の女の子のこと。
わたしだったかもしれない女の子のこと。」

初恋の人からふいに届いた手紙。
時を同じくして目にしたニュースでは、彼女の婚約者が運転する
高速バスが横転事故を起こし、運転手は逃走中だと報じている――。
- - - - - -
<カラシニコフ不倫海峡>

「僕たちは捨てられた。問題は、さてどうしましょうか。ということですね?」

アフリカへ地雷除去のボランティアに行くと言い残し
突然旅立った妻が、武装集団に襲われ、命を落とした。
一年後、後を追おうとしていた健一のもとに、一通のメールが届く。

〝あなたの妻は生きていて、アフリカで私の夫と暮らしている?

同じ喪失を抱えた2つの心は、徐々に近づいていき――。
- - - - - -

メールや手紙、二人の男女が綴るやりとりのみで構成された、息を飲む緻密なストーリー展開。
生々しい感触と息遣いまで感じられる、見事な台詞術。
「台詞の魔術師」 坂元裕二がおくる、忘れえぬ恋愛物語。

切なさに胸が痛む、ロマンティックの極北。

内容説明

ロマンティックの極北。おかしいくらい悲しくて、美しく残酷な、心ざわめく恋愛模様。「カルテット」「最高の離婚」「Mother」の坂元裕二が贈る、とっておきの2つの物語。

著者等紹介

坂元裕二[サカモトユウジ]
脚本家。主なテレビドラマ作品に、フジテレビ系「わたしたちの教科書」(第26回向田邦子賞)「それでも、生きてゆく」(芸術選奨新人賞)「最高の離婚」(日本民間放送連盟賞最優秀賞)、日本テレビ系「Mother」(第19回橋田賞)「Woman」(日本民間放送連盟賞最優秀賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁かな❁

227
もうめちゃくちゃ好き♡素晴らしい‼︎「カルテット」「最高の離婚」等で有名な脚本家の坂元さん初読み!過去に手掛けた朗読劇を書籍化。「カルテット」も観れてませんが人気なのよくわかる!2編共手紙とメールのやり取りだけですが面白くて一気読み♪最初から惹き込まれて最高ー★テンポが良く2人のやり取りに何度もクスッとさせられたり、キュンとしたり切なくなったり…。直接言えないことでもメールなら言えるので距離が縮まりやすいのもわかる。「君がいてもいなくても、日常の中でいつも君が好きでした。」会話のセンスが良く本当に大好き♡2018/01/15

ケンイチミズバ

213
よしもとばななみたいなタイトル、初期の桜庭一樹のようなパンチのある書き出しとキョンキョンの推薦で手に。中学時代、友達に頼まれたラブレターらしき文を誤ってスケバン姉さんの下駄箱に入れてしまったことを思い出した。孤立していると思しき彼との手紙のやりとり、放課後、ショッピングセンタームラハマの屋上で待ってます。うるさい。屋上から落ちて死ね。から時を経てメールに。いつしか気持ちが伝わり、本当に好きな人と繋がる。波乱の展開があまりにおもしろく、満島ひかりさんがあの時早口で喋った超個性的な台詞が甦った。好きな世界が。2017/10/10

風眠

202
手紙やメールという文章だけのやりとりでは、伝わりきらないもどかしさがある。言葉で括られてしまうことによって、限定されてしまう何か。その文章の中にあるものと、現実は違う。どんなふうに想像しようと自由だけれど、その想像に人は縛られてしまう。それは絶望かもしれない、希望かもしれない。名前のつけられない感情の、その先へと走り出す。何故そうするのか、自分でもわからないまま。そして気づけばもう、戻れないところに来てしまって。書簡形式なので状況説明が無く、幾通りにも想像ができる。舞台ではどのように演出されたのだろうか。2019/02/18

ウッディ

189
手紙やメールのやり取り、往復書簡だけで進んでゆく「初恋」と「不倫」という2つの物語。辛い現実の中で小さな灯火となる手紙、微妙にかみ合わず、変な方向にずれてゆき、クスッと笑ってしまう会話、豆生田さんのような妙な味のある友人のエピソードなど、坂元裕二のドラマの世界観でした。初恋の明希は、「anone 」の広瀬すずのイメージ、不倫の史子は、「それでも、生きてゆく」の満島ひかりのイメージで、読み進めましたが、個人的には、「初恋」の方が面白かったです。2018/06/27

げんちゃん

133
坂元裕二さん初読。面白すぎてすぐに読み終わりました。このタイトルにもあるように初恋と不倫をテーマに描かれている作品で、テーマはどちらも逆!という所を考えるとスゴイなぁって思って読んでました。ストレートに初恋や不倫について書かれていると思いきやそうではなく、一周回って話がメールのやりとりで進んでいって初恋や不倫だと分かるって感じに私は感じました。最初坂元さんの作品はどれも「anone」や有村架純さんが主演の月9のドラマの原作だったりと有名なものが多くて最初はびっくりでした。この作品もステキなので是非!2019/12/09

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