内容説明
疾走する書き下ろし五篇。待望の第二小説集。
著者等紹介
宮崎誉子[ミヤザキタカコ]
平成10(1998)年、「世界の終わり」で第三回リトルモア・ストリートノベル大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
20
☆3 毒にも薬にもならないなあ。なんだこのテンションついていけねえと苦笑しつつ、「姉の助っ人で下着屋で働く弟」という設定はまあまあ面白かった。リアルでは男店員のいる下着屋なんて絶対行きたくないけどね。会話メインで改行も多いのであっという間に読み終わります。2023/03/20
てふてふこ
15
ごちゃごちゃした会話文に読み始めは戸惑いました。下着屋の雇われ店長をやる姉に敵わない弟・ヒロキ。テープレコーダーになり世間のやりとりを聞いては萎えるその耳があるのは不幸・幸福?徐々に慣れ楽しめるので、3作の連作短編+2作別の構成が中途半端に感じました。2018/09/02
RYOyan
12
2作目も読んでしまった。好き嫌いは別れると思うけど会話体で浮かび上がる働く若者のリアル。普通だけど普通じゃない。あまり読まれていない誰かのツイッターとかブログを覗いているような錯覚をおぼえる。書かれた時代からすると、これはかなり先進的な表現だったのかも知れない。2018/05/12
かりさ
3
1作目『世界の終わり』よりもパワーアップした弾けっぷりが最高。いや~かなり良い。いや、最高に良い。『世界の終わり』では感じなかったどす黒さがいい具合に彩られていて大満足。ほとんど脚本じゃないかと見間違うような会話文で成り立っていてその分スピード感があり読みやすい。2007/2/3