内容説明
ヨーロッパ最大の民族グループ=スラヴ。彼らが育んだ豊潤な文化とその一方で生じた様々な軋轢の歴史をわかりやすく解説。スラヴ社会とは、スラヴ的思考とは。今だから改めて読んでおきたい入門的好著を増補再刊。
目次
序章(スラヴ民族とスラヴ世界;二つのキリスト教と二つの文化圏 ほか)
第1章 東スラヴの世界(ロシア人の民族性;西欧か、ロシアか―ロシア人の心理的コンプレックス ほか)
第2章 西スラヴの世界(知られざる大国ポーランド;ポーランド史に刻まれた蜂起と抵抗 ほか)
第3章 南スラヴの世界(ブルガリア―バラの香りに包まれて;セルビア人の民族的聖地でもあるコソヴォ ほか)
第4章 スラヴの芸術とスポーツ(チェーホフとサハリン―チェーホフ生誕一五〇年に寄せて;ゴーゴリ生誕二〇〇年―ロシアとウクライナの新たな火種 ほか)
著者等紹介
嵐田浩吉[アラシダヒロヨシ]
1963年、山形県米沢市生まれ。東京外国語大学大学院外国語学研究科スラブ系言語専攻修了。専攻はロシア文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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水無月
4
全く知らない人が読む入門書にしては不親切な所もあるので、ある程度の用語、世界史の流れを知っているけれど、そこまで詳しくない人に向けた解説本、が一番近いかもしれない。初版が2013年なので、情報が古いのは否めないが、あとがきで「学術書でもない」と言っているように、内容的には雑学が多いので今読んでもそこまで違和感を感じない。今一番読むべきは増補版あとがき、かもしれない。2022/09/20
Junichi Watanabe
3
#読了 。スラブの民族地域文化等大変分かり易く書いてある。2013年初版の増補改訂版。今回のウクライナ戦争があるまでは日本人にあまり馴染みのないスラブ、知っている様で知らない事だらけだった。2022/06/27
Yuji
2
スラブ圏各国の文化や歴史について。スラスラ読みやすく早く読み終えた2023/10/14
りうかん
1
スラブ地方、東欧北欧中欧、なじみのない地方を解説してくれてる入門書。読みやすいので、入門書にはよいのではないかと思う(ただし多少の知識は必要)歴史的な流れからカルチャーなども解説してあるのでとっつきやすい。いかにスラヴ地域が今の日本にとってなじみの薄い国かよくわかる。2023/01/08