内容説明
規制緩和、グローバル化のなかで、生き残りをかけた業務提携、Ｍ＆Ａが本格化し、数社合併すら珍しくない。このように大規模ともなると、ＳＣＭ（サプライチェーン）など実時間でのビジネス業務対応システムは、もはや現行のＩＴ（情報技術）では対処しきれない。本書は、この課題を越えるために開発された「超コンピュータ（産業用超並列コンピュータ）」によるソリューションを分かりやすく解説したものである。ＩＴやＳＣＭに馴染みのない方でもスラスラ読めるように、身近な物語も交えて、易しく語られている。
目次
第１章 Ｍ＆Ａ物語「超コンピュータ」経営の時代へ
第２章 サプライチェーンの終焉？
第３章 「超コンピュータ」登場
第４章 「超コンピュータ」を支える進化的思考
第５章 買ってはいけない！？困ったコンピュータセールスマン
第６章 「超コンピュータ」の仕組み
第７章 産業・経済を劇的に変える「超コンピュータ」
第８章 グローバル・オンリーワンへ
著者等紹介
井上春樹［イノウエハルキ］
１９５３年山梨県甲府市に生まれる。１９７７年東北大学工学部卒業、日立エンジニアリングに入社。１９８５年米国ニュージャージ工科大学大学院で並列問題、非線形問題を研究。１９８７年米国で大規模ＣＩＭ、ＳＣＭシステムの開発／適用を実施。１９８９年ＡＩ、ファジー、ニューロ等の新技術を応用したシステムを多数開発し、各種論文賞、省エネルギー賞、発明賞等を受賞。１９９０年技術士（情報工学）を取得・登録（第２３３８２号）。１９９５年産業用超並列コンピュータ研究会を発足させ、実際のビジネス業務に適用可能なコンピュータハードウェア、ＯＳ、アプリケーションの研究・開発を開始。１９９８年開発したＳＣＭシステムが、ＳＣＭ実行システム分野（ＳＣＥ）で２年連続市場売上シェア第１位となる。１９９９年開発した流通ＳＣＭシステムがソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー’９９を受賞。２０００年研究・開発を続けてきた、実践的「産業用超並列コンピュータ」のハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションが完成。ＳＣＭ実行システム、進化超並列理論分野の第一人者であり、一方で、進化戦略、超並列、複雑系、脳情報処理など専門分野の高度な内容をわかりやすく文章化すること、および講演することに定評がある。１９９９年は、５０回以上の講演を実施している。現在は、日立エンジニアリング副技師長、岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科所属。著書『実践サプライチェーン経営革命』（日地出版）
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