鈴木喜代春児童文学選集〈9巻〉津軽ボサマの旅三味線

鈴木喜代春児童文学選集〈9巻〉津軽ボサマの旅三味線

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  • サイズ A5判/ページ数 215p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784897774701
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

内容説明

「津軽ボサマ」とは、お寺のお坊さんのことではありません。三味線を弾き、民謡を歌って歩く、盲目のさすらい人のこと。幼い頃、「はしか」で失明した人が多いのです。省二郎も、その一人です。小作農の次男ですから、自分の力で働いて食っていかねばなりません。ですが、盲目の人に、働き口はありません。省二郎は、すすんでボサマになります。家々の門口で三味線を弾き、民謡を歌い、わずかの米をもらいます。でも、こじきではありません。音楽という、人の心をゆさぶる立派な「芸術」を提供します。本書は、省二郎を、愛情をもって描く名作です。

著者等紹介

鈴木喜代春[スズキキヨハル]
1925年、青森県に生まれる。青森師範学校卒業。千葉県の小・中学校に38年間勤務。在職中から、子どもの作文・読書の指導をよくし、人の心の奥底にひそむ善意をひき出す教育を実践。その姿勢が創作に投影、人の心と行動を緻密に描き出す作品を生み出す

山口晴温[ヤマグチセイオン]
1926年、青森市に生まれる。日本板画院同人。戦後、雑誌「むつの子」の編集に参加以来、児童文化活動を続け、木版画を主に童画、挿絵制作。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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