内容説明
人々が暮らしていくためには、土地・水・畑・食べもの・寒さをしのぐ家などが必要ですね。現在、それらのものは、ほとんどそろっていて、無から生活基盤をつくりあげることは、まずありません。しかし、中世から近代にかけ、新しく農地を作り、集団で移住することがよくありました。その中で、最も大切で、最もむずかしい仕事は、水の確保でした。本書の「三本木原」は、青森県の十和田湖に発する奥入瀬川の水系にあり、水を引くために山にトンネルを掘らねばなりませんでした。本書は、その工事の中に見える飢餓の状況を描いたものです。
著者等紹介
鈴木喜代春[スズキキヨハル]
1925年、青森県に生まれる。青森師範学校卒業。千葉県の小・中学校に38年間勤務。在職中から、子どもの作文・読書の指導をよくし、人の心の奥底にひそむ善意をひき出す教育を実践。その姿勢が創作に投影、人の心と行動を緻密に描き出す作品を生み出す
山口晴温[ヤマグチセイオン]
1926年、青森市に生まれる。日本板画院同人。戦後、雑誌「むつの子」の編集に参加以来、児童文化活動を続け、木版画を主に童画、挿絵制作。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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