内容説明
著者のわらびさぶろうさんは、お医者さんです。医者は、人のいのちを助けることが仕事ですが、原爆症のように医学では救いようのない障害と闘わねばならない場面にもぶつかります。そういう時の言い知れぬ無力感と挫折がこの作品を書かせたのでしょう。この本は、核被爆者本人が自分自身が亡くなるまで書きつづけたノートを借りて書いたという形をとった作品です。目をそむけたくなるほどきびしい描写の連続の中にも、人間の純潔さを見守る著者の温かさが貫ぬかれています。ぜひ、多くの少年少女に読んでほしい作品です。
著者等紹介
わらびさぶろう[ワラビサブロウ]
1932年生まれ。日本ペンクラブ会員。「青い地球」、「野いちご」、「回転木馬」同人
藤田健次[フジタケンジ]
1939年生まれ。版画家。マンガ家。エッセイスト。著書「看護婦のオヤジがんばる」シリーズは同名映画化され、文化庁優秀映画賞受賞。青森県芸術文化奨励賞、子ども世界童画賞受賞
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