目次
形のない商品
「水五訓」の謎
むかしの日本のいくさ馬
向田邦子の強情
「冥福」ってなあに?
奇々怪々もろこし裁判ばなし
ディアボロあがれ
両辞斉放、両典争鳴
新聞の文章
「上海お春」と鴎外の母
著者等紹介
高島俊男[タカシマトシオ]
1937年生れ、兵庫県相生出身。東京大学大学院修了。中国語・中国文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
141
文春文庫ではなんどか読み直しているのですが、そこに入らなかったものやその後に書かれたものを別の出版社から単行本で何冊か出版されています。高島さんの書く文章は歯に衣を着せない小気味のいい文章で本音をずばりといっているので読んでいて気持ちがすっきりとします。書かれた方は逆なのでしょうが。最近のマスコミはこのようなことをあまりいわなくなっているような気がします。大衆迎合型のような感じがします。2017/01/10
マッピー
4
漢字、漢語、大和言葉に対する知識とこだわりの強さは健在。森鷗外と親との関係。昔ながらの家制度の重圧が、鷗外を縛っていたのだと思っていましたが、今回は、おとなしくてうだつの上がらない夫より、才気煥発な息子が大事で大事で、まるで恋人に対するように熱い視線を送り続ける母の姿が、現代の過干渉母と息子に見えて、ちょっと気持ちが悪かった。「欧」は文化概念。知らなかった。てっきり地理概念だとばかり…。←こういう語尾をはっきり書かない文章のことも、著者は悪文だとはっきり書いております。毎度毎度勉強になるわ。2017/03/14
さりゅ
3
私ではあまり理解できない話もあったけど、総じて楽しめました。短歌のふりがなの話は、いまやエンタメ小説でも当たり前ですね。2014/09/20
カネコ
2
○2012/09/08
田中雄一郎
1
文庫化しないものか・・・2013/03/09