秒速5000km

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秒速5000km

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  • サイズ B5判/ページ数 160p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784838732388
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ヨーロッパを代表する漫画家
マヌエレ・フィオールの恋愛漫画ついに初邦訳

イタリアの肌を刺すような日差しの中
二人の少年と一人の少女が恋に落ちる

イタリア、ノルウェー、エジプトと場所を変えながら
三者三様の人生が淡く交わる20年を描く恋愛漫画

この傑作グラフィック・ノヴェルを
美麗なフルカラー印刷でお楽しみください

巻末には訳者である栗原俊秀の詳細な解説付き
栗原俊秀「フィオールに魅せられて―文学、美術、建築が綾なす漫画の世界―」

<推薦のことば>
フィオールさんの作品が翻訳されて、日本で読めるようになったのは本当に嬉しい! 作品の中にゆったりと流れる時間と、美しい色彩には映画とも小説とも漫画ともつかない、独特の気持ち良さがあって眺めているだけで幸福感を覚えます。―――伊坂幸太郎(小説家『重力ピエロ』『クリスマスを探偵と』)

<担当編集者より>
『秒速5000km』にはナレーションがありません。登場人物のセリフだけで構成されています。フィオールは「あれから10年…」といった野暮な文章は入れずに、ルチアとピエロの人生の6つの場面を断片的に見せることで、わずか140ページで20年の月日を描き切ります。その6つの場面は、イタリア、ノルウェー、エジプトと地理的なヴァラエティに富んでおり、1つの章に1つの舞台だけが描かれるという制約が課せられています。そのため離れ離れの2人をつなぐ、電話や手紙といったコミュニケーション手段が印象的なガジェットとして描かれます。書名の『秒速5000km』は、オスロ(ノルウェーの首都)とエジプトの発掘現場の物理的な距離=5000kmと、国際電話のタイムラグ=1秒に由来しています。またこの地理的な国際性から、イタリア語、ノルウェー語、フランス語、英語、エジプト語の5つの言語の使用する規格外の試みが導かれます。ヨーロッパでは、EUによる「移動の自由化」(ノルウェーはEU非加盟国)や移民の増加などで他国籍、他言語の人と共生するのが日常になり、自らが他国で労働/生活することもありふれた人生の選択になっています。このような現実の反映が『秒速5000km』の国際性につながっているのでしょう。日本でも外国人労働者の数は、本書が出版された2010年から増え続けており、今後、国力の低下により国外で働く日本人の数も増え続けるでしょう。本書は21世紀の人々の心象に寄り添うものとして、2023年の日本において新たな価値が見出されるはずです。

内容説明

イタリア肌を刺すような日差しの中二人の少年と一人の少女が恋におちる。20年の歳月を140頁で駆け抜ける大人のためのグラフィック・ノヴェル。アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞受賞。

著者等紹介

フィオール,マヌエレ[フィオール,マヌエレ] [Fior,Manuele]
1975年、イタリア生まれ。ヴェネツィア建築大学卒業。スイスの版元アトラビルから刊行された『日曜の人びと』(Atrabile、2004年)で商業漫画家としてデビュー。流麗な色彩が印象的な『秒速5000km』(Coconino Press、2010年)は2011年アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞を受賞。『インタヴュー』(Coconico Press、2013年)では一転して、木炭とインクを用いたモノクロの漫画表現に挑戦。漫画作品の日本語訳は本書『秒速5000km』(マガジンハウス、2023年)がはじめて

栗原俊秀[クリハラトシヒデ]
1983年生まれ。翻訳家。専門はイタリア文学。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷、2016年)で、須賀敦子翻訳賞、および、イタリア文化財・文化活動省翻訳賞を受賞

マルティーナ,ディエゴ[マルティーナ,ディエゴ] [Martina,Diego]
1986年、イタリア生まれ。日本文学研究家、翻訳家、作家。ローマ・ラ・サピエンツァ大学東洋研究学部日本学科(日本近現代文学専門)学士課程を卒業後、日本文学を専攻、修士課程を修了。東京外国語大学、東京大学に留学。現在、東京大学他で非常勤講師を務める。処女詩集『元カノのキスの化け物』は読売新聞の書評で「2018年の3冊」の一つとして歌手・一青窈に選出される。「藍生俳句会」会員として、黒田杏子に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

内島菫

15
「秒速5000km」は二点の間の距離が主役だ。恋愛がうまくいっていて二人(二点)がほぼ重なる部分ではなく、二点(二人)が近づき交差し離れてゆく運動が描かれている。それが、人物の心情を言語化しない作法と相まって、点(人)そのものに読者の注意が固定されることなく、入れ替わる対の循環が立ち上がってくる。ルチアとピエロ、ピエロとニコラ、ルチアとスヴェン、ピエロとチンツィア、ルチアとニコラといった、恋愛、友情、夫婦の対が別の対の間に入り込み、どれが何の要因か分からなくなってくる。2023/06/07

コリエル

7
あわいを色使いと豊かな色調が印象的なイタリアのバンド・デシネ。タイトル通り、5000kmぐらいの隔たりがある男と女の物語。短い尺で20年の青春の時を過ぎ行くのだが、常に上手く行かない関係だけが抜き出されているのがユニークか。彼我の距離が0kmになる瞬間は描かれず、冷たい言葉と無関心がやり取りされていく。でも実は彼らの恋愛のことよりも、外国においてアウトサイダーであることについて語られる枝葉の部分の方が作者の実感が含まれていて印象的だったな。2023/07/20

Mark.jr

4
何に牽かれて日本の漫画でなく海外の漫画・グラフィックノベルを読むのかと言えば、やはり一番大きいのは絵の魅力でしょう。この作品も水彩画の様な鮮やかな着色に、ラフながらもどこか官能的な人物の描線は、ストーリーテリングに合わせて進化してきた日本の漫画では、滅多にお目にかかれないものです。語られる内容は、あるカップルの出会いと別離と再会、そしてその裏側にあったであろうストーリー。そのほろ苦さもまた良いです。2023/10/30

向山 彰彦

3
渋い恋愛と人生の物語。絵にも物語にも、行間がある。老いについても考えさせられる。 関係ないけど、シェルプールの雨傘とかなんとなく思い出した。2023/06/04

向山 彰彦

3
渋い恋愛と人生の物語。絵にも物語にも、行間がある。老いについても考えさせられる。 関係ないけど、シェルプールの雨傘とかなんとなく思い出した。2023/06/04

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