内容説明
ますます好調。言葉をめぐる面白エッセイ。
目次
白石晩年
反切のはなし
なんとよむのか「文科省」
遣唐使がやってきた
歴史の通し番号
「インド」はどこにある?
ゴッドの訳はいくつある?
ありがとうございました
著者等紹介
高島俊男[タカシマトシオ]
1937年生れ、兵庫県相生出身。東京大学大学院修了。中国語・中国文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
11
文藝春秋社であろうものがなぜこのような有益な随筆をやめてしまったのでしょうか?文藝春秋でさえしかりですから、まして新聞などは最近はあまり読む気にもなりません。このような辛口の評論は続いてほしいのですが、別巻で出ているのですが、ハードカバーではなく文庫でも出してほしいと感じています。2014/04/30
kenitirokikuti
5
図書館にて▲「反切」。鴎外の次男は「不律(フリッツ)」という。「不律」を反切で読むと「筆」であり、古代からある言い回し。そっか、反切で音写してるっぽい語、いまもあるなぁ…▲「スル」動詞の否定形。文語では「スーセズ」である(処す-処せず、など)。すると口語の「〇する」は「〇しない」になるはず。スタートする、スタートしない、など。ところが、「愛する」は「愛しない」ではなく「愛さない」になっている。もう和語感覚なのだろう、と▲二字の略語。「京浜(けいひん。東京-横浜)東北線」と「東横(こちらはトーヨコ)線」2020/09/02
マッピー
3
週刊文春の連載は続きつつ、単行本としての出版は10巻をもって終了したこのシリーズ。 しかしとうとう、雑誌の連載まで終了してしまいます。 ということで、装丁は以前と同じままこの巻は連合出版から出版されました。 さて、今回の白眉は聖書の翻訳についてのさまざま。 とにかく目からうろこが大量落下。 そうそう、「目からうろこ」も聖書からの言葉なんですってね。 初めて知りました。 2017/02/26
ちょえ
3
週刊文春連載の内単行本が文春から出なかった部分を収録したもの。連載末期頃は著者の体調はすぐれなかったにも関わらず文章のパワーは圧倒的。日本語や漢字についてのあれこれが語られるが所々著者が率直に誤りを認めているのも清々しい。戦後日本語改革によっていかに言葉が貧しくなったかは本巻でもわかりやすく語られる。また「預言者」と「予言者」に「神の言葉を預かる人」「未来を予測する人」という意味の違いは本来無いことも語られる。この説については私はちょっと疑問に思ってます。2013/05/22
カネコ
2
◎2012/08/24
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- 和書
- ワークソング 小学館文庫