内容説明
「皇上奉載」の政治的強制、「勧善懲悪・淫風禁止」「役者自粛」の風俗取締りをおしすすめた明治国家の芸能政策。ふくしまの芸能興行を、近代芸能興行史の裾野から問い直す。
目次
第1部 江戸時代の芸能興行の風姿(芝居はいつ、どこで、何が演じられたか;白河藩主・松平大和守の歌舞伎踊り;若松城下の物真似公許の波紋 ほか)
第2部 近代の芸能興行の動向(「皇上奉戴」と「勧善懲悪」の厳達;興行免許地の制限令;開化期の若松県胄村の村芝居 ほか)
第3部 芸能の意義と課題(芸能とは何か;国家に益なき遊芸;定座の開業と大入り興行 ほか)
著者等紹介
橋本今祐[ハシモトキンスケ]
1928年福島県生まれ。1948年明治学院専門学校経済科卒業。2010年東北大学大学院文学研究科(歴史科学専攻)博士課程修了、博士(文学)。1948年~福島県立本宮高等学校・安積高等学校教諭などを経て、1989年郡山女子高等学校(現郡山東高等学校)校長で退職。1994年福島県本宮町史編纂室長に就任。専攻は日本近代芸能興行史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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