ある日の村野藤吾―建築家の日記と知人への手紙

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784897376165
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C3052

内容説明

寡黙な建築家・村野藤吾の実像が明らかに。93歳で亡くなるその日まで、生涯現役を貫き通した建築家・村野藤吾。その内的世界が綴られた日記と手紙を、孫である写真家・村野敦子が祖父の作品と向き合いながら撮り下ろした写真とともに初公開。

目次

アメリカ旅行記―1975年6月24日~7月22日(84歳)
パリ旅行記―1968年10月19日~11月1日(77歳)
知人への手紙―1965年~1984年(74歳~92歳)
病床記―1969年2月23日~4月26日(77歳)

著者等紹介

村野敦子[ムラノアツコ]
兵庫県宝塚市生まれ。聖心女子大学文学部卒業。三井物産勤務後、アメリカに留学。Art Institute of Seattle,Commercial Photography科卒業。現在、LightWorks Studio主宰。コマーシャル写真撮影・取材を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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コットン

32
孫の写真家、村野敦子さん(編・写真)による大阪で活躍した寡黙な近代建築家の村野藤吾74~93歳までの書簡・日記の紹介。80歳を超えても一線で活動し海外へ建築を見学する探究心と情熱そして他人への配慮がすごい。藤吾は羊のオブジェで有名だった「新大ビル」や「難波新歌舞伎座」(共に現存せず)や「梅田換気塔」などの設計をされたようだ。手すりなどの緩やかな曲線美を写し取った写真にも愛情が感じられ魅力ある一冊。2012/12/29

宮月中

2
かつて村野作品の多く残る町に住んでいた縁で、彼の建築と聞くと心がときめいてしまう。本書について、憧れの人、すごい人、ってのが、結局ひとりの人間なんだってのがわかる、とてもよい本だと思います。最近では老朽化なんかで現存しないものも多い。跡地に建つ最新鋭の高層ビルがいくら高くったって、なんだか愛しみがもてないのは残念なことだ。2015/07/26

助作

1
お孫さんによる建築家村野藤吾の書簡集&日記。建築家の書簡集とは珍しいが仕事と他人への配慮がすごい。これが74歳から92歳までってのがまたすごい。超人的だが強いのは体ではなく心。人生かくありたいものだ。2024/03/14

律子

1
大阪歴史博物館の村野藤吾展を見て、興味を持ち読んだ。仕事に向かう真摯な姿、家族や知人への思いが感じられた。今の日本や自分自身に足りないものに気付くばかりで、とても勉強になった。旅に出たくなった。2014/12/20

i-miya

1
2008.09 74歳から93歳 古谷善平・夏子ご夫妻 駒見宗信 =祖父との約束= 感性を刺激する建築物 12歳で写真に興味 すでに89歳 2005.父他界 死ぬまで鉛筆を握らせて下さい 三万五千円入れてあります ホフマン風邪 =アメリカ旅行記= 84歳 喘息 1ヶ月、アメリカとか13都市 孫の早穂子 箱根樹木園休息所 6/27 1975 コナ・サーフ・H 精神や思考の構成 カムエラ空港 南大阪教会 =サンフランシスコ= 6/28 原沢氏 『建築哲学概論』 西山卯三郎氏の系譜2009/04/15

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