内容説明
平安期の前史から現在に至る切字と切字説を通覧。「切れ」が俳句の本質でもなければ伝統でもなく、1960~70年代に切字説から派生した一種の虚妄であることをあきらかにする。平成俳壇を覆った強迫観念を打破する画期的論考!
目次
第1部 切字の歴史(切字の誕生;芭蕉と切字;「や」の進撃と俳諧の完成;古池句精読)
第2部 切字から切れへ(「切字/切れ」の現在;切字の近代;国語学と切字;切れという夢)
著者等紹介
高山れおな[タカヤマレオナ]
俳人、俳誌「豈」同人、朝日俳壇選者。1968年7月7日、茨城県日立市生まれ。1993年第二〇号より「豈」に参加、現在に到る(2000~03年は編集人)。1998年第一句集『ウルトラ』(沖積舎)刊。同句集により第四回中新田俳句大賞スウェーデン賞。2005年第二句集『荒東雑詩』(沖積舎)刊。同句集により第一一回加美俳句大賞。2008年中村安伸と共に、書評・批評のブログ「俳句空間―豈 weekly」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件