実験医学増刊<br> サイトカインの多彩な機能と臨床応用―免疫・造血・代謝・発生・神経の調節機構と疾患治療への最新アプローチ

実験医学増刊
サイトカインの多彩な機能と臨床応用―免疫・造血・代謝・発生・神経の調節機構と疾患治療への最新アプローチ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 217p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784897061146
  • NDC分類 491.8
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 種々のサイトカインの機能や制御機構に関する最新の知見を解説するとともに,注目される臨床応用の実際について多くの実例をあげて紹介しています.サイトカイン研究の広がりと今後の展望を鳥瞰できる1冊.    

《目次》
第1章 サイトカインの制御因子
--------------------------------------------------------------------------------
1. アダプター分子STAP-2によるサイトカインシグナル伝達系の調節
2. Sprouty/Spredファミリーによる増殖因子,サイトカインのシグナル制御
3. ケモカイン受容体の複合体形成とシグナル制御
4. Lnkによる造血制御
5. 免疫系の自己-非自己識別機構とTRAF6

第2章 サイトカインによる生体調節機構
--------------------------------------------------------------------------------

1)免 疫
1. IRFによるI型インターフェロン誘導と免疫系制御
2. RNAヘリカーゼ,RIG-Iによるインターフェロン系の制御
3. 細胞遊走活性とスカベンジャー受容体様活性を併せ持つケモカイン
4. フラクタルカインの炎症性疾患における役割
5. 内在性制御性T細胞とサイトカイン
2)造 血
1. 造血幹細胞のニッチとAngiopoietin-1/Tie2
2. 造血幹細胞のシグナル伝達
3. CXCL12(SDF-1)による造血制御
3)代 謝
1. アディポネクチンによる代謝調節
2. 代謝系サイトカインMusclinとVisfatin
3. オンコスタチンMによる肝再生の制御
4. Wnt阻害因子sFRP-2と骨芽細胞分化
4)発 生
1. 発生・創傷治癒・癌転移におけるSTATの役割
2. Nodalシグナル制御と前後・左右軸形成
3. 個体発生・形態形成におけるWntシグナル
5)神 経
1. 神経系と血管系の相互作用
2. 脊髄損傷とサイトカイン
3. サイトカインと一次知覚神経
第3章 サイトカインと疾患・臨床応用
--------------------------------------------------------------------------------
1. IFNαの臨床応用
2. サイトカインmimeticsの臨床応用
3. FLT3と白血病
4. サイトカインと体外造血幹細胞増幅
5. 抗IL-6受容体抗体による難治性免疫疾患の治療
6. 樹状細胞の臨床応用
-抗原特異的免疫制御療法の開発へむけて

目次

概論 サイトカインの基礎研究と臨床応用―最近の動向
第1章 サイトカインの制御因子(アダプター分子STAP‐2によるサイトカインシグナル伝達系の調節;Sprouty/Spredファミリーによる増殖因子、サイトカインのシグナル制御;ケモカイン受容体の複合体形成とシグナル制御 ほか)
第2章 サイトカインによる生体調節機構(免疫;造血;代謝 ほか)
第3章 サイトカインと疾患・臨床応用(IFNαの臨床応用;サイトカインmimeticsの臨床応用;FLT3と白血病 ほか)

著者等紹介

宮島篤[ミヤジマアツシ]
1980年東京大学大学院理学系研究科修了。静岡大学理学部助手を経て、’82年に当時設立されたばかりのDNAX分子細胞生物学研究所に留学した。ポスドク、研究員、主任研究員として、主に造血系のサイトカイン受容体とシグナル伝達の研究を行った。’94年より東京大学分子細胞生物学研究所教授、2003年より所長併任。現在の研究課題は血液と肝臓を中心とした生体機能の形成・維持の機構であり、サイトカインは依然として重要な研究対象である

北村俊雄[キタムラトシオ]
東京大学医学部を1981年に卒業後、’81~’83年は東大病院内科にて研修医。’83~’85年国立がんセンター研究所ウイルス部においてヒトレトロウイルスHTLV‐1の研究に従事した(三輪正直、星野洪郎、下遠野邦忠各先生)。’85~’89年は東京大学医学部第3内科(高久史麿教授)で血液内科の臨床とサイトカインの研究に従事。’89年は米国DNAX研究所に留学(宮島篤研究室)、サイトカインレセプターとそのシグナル伝達の研究を行った。’94年頃からPIとしてレトロウイルスの発現クローニング法を開発し、独自のアプローチでシグナル伝達の研究を展開している。’96年帰国して東京大学医科学研究所造血因子探索寄付研究部門を担当、2001年より現職。基礎科学と応用化学の両方の分野において素晴らしい業績をあげ、それによって多くの研究者が研究室から独立していくことを期待している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品