実験医学増刊<br> 細胞周期の最前線―明らかになるその制御機構 複製のライセンス化、チェックポイント、分裂期キナーゼなど精緻な分子機構と生命現象とのかかわり

実験医学増刊
細胞周期の最前線―明らかになるその制御機構 複製のライセンス化、チェックポイント、分裂期キナーゼなど精緻な分子機構と生命現象とのかかわり

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  • サイズ B5判/ページ数 232p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784897061108
  • NDC分類 463.5
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 さまざまな分野から注目をあびる細胞周期研究の最新トピックスを掲載! G0期→G1期→S期→G2期→M期と細胞周期の時間軸に沿って解説減数分裂,チェックポイント,生命科学全体とのかかわりについても解説    

《目次》

第1章 G0期からG1期へ ―細胞周期が回転し始めるとき
概論:G0期 ― 細胞周期研究における最後のブラックボックス
1. Rb,サイクリンC-CDK3とE2F6 ― G0-G1移行期における分子メカニズムの新展開
2. G1期にp27を分解する新たなユビキチンリガーゼKPC
3. サイクリンDの機能とその発現調節
4. G1期サイクリンとCDKのノックアウトマウスからわかった意外な真実
第2章 S期 ―ここまでわかったDNA複製とその制御
概論:S期制御機構の解明と残された謎
1. ATP/ADPスイッチによる,ORCの活性制御
2. MCMタンパク質複合体の機能制御
3. 真核生物染色体DNAの複製開始領域への複製タンパク質の集合機構
4. DNA複製のライセンス化制御
第3章 G2期からM期へ ―このダイナミックな変化の分子メカニズム
概論:はじめにM期ありき
1. 染色体の構築と分離におけるコンデンシンの役割
2. スピンドルと動原体の結合機構
3. いかにして動的スピンドルがつくられるのか?
4. M期進行を調節するAuroraキナーゼ
5. Wee1ファミリーキナーゼの活性制御機構―ヒトWee1Aのユビキチン化依存分解を中心に
6. p27の分解はM期の進行に必要である
第4章 減数分裂 ―体細胞分裂との共通性と特異性
概論:減数分裂の制御機構:その核心に迫る
1. 減数第一分裂における染色体分配の分子メカニズム
2. 減数分裂周期における細胞周期制御機構
3. 第二減数分裂制御にかかわる新しいCdc7/Dbf4キナーゼ複合体Spo4/Spo6
4. 卵減数分裂を特徴づける細胞周期制御
第5章 チェックポイント ―細胞周期の危機管理
概論:染色体DNA不安定化に対する時空的防御ネットワークシステム
1. 複製フォークを監視するチェックポイントタンパク―染色体複製装置の危機管理
2. DNA複製と損傷チェックポイントの分子機構
3. 動原体による染色体運動とスピンドルチェックポイントの制御
4. 出芽酵母の細胞壁合成をモニターする新規チェックポイント機構

第6章 生命現象と医学における細胞周期研究―細胞周期研究はどこへ向かうのか
概論:細胞の生と死:癌はなおるか?
1.p16Ink4a/Rb経路の細胞老化と細胞周期における役割
2. p53とRBタンパク質のユビキチン依存的分解機構と癌
3. 癌遺伝子産物c-Mycの分解機構
4. 神経上皮における細胞周期,運命決定,組織形成運動のリンク
5. システムバイオロジー的手法を用いた細胞周期制御因子の機能解析

目次

第1章 G0期からG1期へ―細胞周期が回転し始めるとき
第2章 S期―ここまでわかったDNA複製とその制御
第3章 G2期からM期へ―このダイナミックな変化の分子メカニズム
第4章 減数分裂―体細胞分裂との共通性と特異性
第5章 チェックポイント―細胞周期の危機管理
第6章 生命現象と医学における細胞周期研究―細胞周期研究はどこへ向かうのか

著者等紹介

中山敬一[ナカヤマケイイチ]
1986年東京医科歯科大学医学部卒業。’90年順天堂大学大学院医学研究科修了(医学博士)。’90~’95年まで米国ワシントン大学(セントルイス)に留学後、日本ロシュ研究所生物学部主幹研究員を経て、’96年より九州大学生体防御医学研究所細胞学部門教授。’97~2002年まで科学技術振興事業団・戦略的基礎研究推進事業(CREST)「脳を守る」、’02~’07年(予定)では同事業「生物の発生・分化・再生」よりサポートを受けて、細胞増殖の制御から個体の成り立ちまでを研究
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