内容説明
草間大作は一千石の直参旗本の嫡男。正義感から大失態を演じて、内勘当を申し渡された大作だが、家を出るにあたって三千両という大金を与えられた。父親の平蔵は、その金を人のため世のために使い切れば、勘当をとくというのだ。騒動は次々と舞い込み、厄介ごとの解決に大金を使うものの、その金はなぜかすぐに大作のもとに戻ってきて、三千両はなかなか減らない。あげくの果てに、詐欺に引っかかり、千両を騙し取られてしまった大作。だが、騙されて失った金は使った金にならず、大作はそれを取り戻すため奔走することに…。剣は凄腕、正義に重きを置く快男児の活躍を描く爽快時代長編、待望の第二弾。
著者等紹介
芦川淳一[アシカワジュンイチ]
1953年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、ジュニア小説でデビュー。ミステリーやホラー小説の執筆ののち時代小説作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
106
旗本風来坊「いのち千両」2巻。人のため世のために三千両を使いきったら内勘当を解くことだったが、跡継ぎを弟に決めてしまったよ!使い切っても部屋住みになり大作ですがどうなることやら、今回の残金増えたり減ったりで千三百十両、なかなか減らないですね。今の価値で3千両は2億4千万円(江戸時代後期の設定)ぐらいかな。2016/03/03
はつばあば
36
大金って言うものはあって良し、無くて良し。しかも自分で汗水流して作ったお金ならともかく、濡れ手で粟、もしくは寄付で賄おうなんて今の政治家と同じ位イヤな奴に見える大作ですが、これまた京都の市長と同じ名前。う~ん最後の1冊、どんな終わり方をするのか気になります。読み終わらせましょう。2022/06/05
ごへいもち
14
気楽で良いなぁ2024/07/17
めにい
4
世のため、大金を使うのは案外大変です。2016/03/13