実験医学増刊<br> ダイナミックに新展開する脂質研究 - 注目のメタボローム解析などから解明が進むシグナル伝

実験医学増刊
ダイナミックに新展開する脂質研究 - 注目のメタボローム解析などから解明が進むシグナル伝

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  • サイズ B5判/ページ数 237p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784897061092
  • NDC分類 464.4
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 生物学的に重要な発見が続き,今とても熱い脂質研究の最新トピックスを最先端で活躍の研究者が解説.生体膜の構成成分,生理活性脂質の原料,エネルギー源としての3大生理機能をおさえた基本から,メタボローム解析や質量顕微鏡などの新しい研究アプローチ法や線虫・ショウジョウバエといったモデル生物を用いた脂質研究まで網羅しています.さらに,脂質代謝異常が引き起こす生活習慣病や神経変性疾患など,臨床分野で注目される疾患と脂質との関わりがわかり,研究者が知っておくべき脂質研究の現状と展望が鳥瞰できます.    

《目次》

清水孝雄
概論:脂質生物学の現状と展望
新井洋由
第1章 生体膜成分としての脂質の機能と動態
1. アシルCoAシンテターゼの最近の動向
藤野貴広,山本徳男
2. 哺乳動物細胞におけるリン脂質生合成研究の新展開-制御と輸送
花田賢太郎,西島正弘
3. ホスホリパーゼD1による調節性エキソサイトーシスの制御機構
Marie-France Bader,Michael A. Frohman(横関健昭,渡邉 寛,金保安則/訳)
4. 脂質輸送とABCタンパク質
植田和光,高橋 圭,小林 綾,松尾道憲
5. ジアシルグリセロールキナーゼとホスファチジン酸ホスファターゼの多彩な生理機能
坂根郁夫
6. Gタンパク質の脂質修飾を介したシグナル伝達の調節
深田吉孝,葛西秀俊
7. 脂質ラフトの多様性
山路-長谷川顕子,小林俊秀
8. オートファジーにおけるリン脂質の役割
一村義信,大隅良典
第2章 脂溶性シグナル分子と細胞情報伝達
1. ホスホリパーゼA2研究の展開
村上 誠,工藤一郎
2. エイコサノイド合成系酵素の構造生物-医薬品の分子作用機能理解とさらなる創薬を目指して
宮野雅司
3. 生体内におけるエイコサノイドの新しい機能
瀬木(西田)恵里,成宮 周
4. リゾリン脂質性メディエーターの産生機構
青木淳賢,後藤牧子
5. スフィンゴシン1リン酸の多彩な生理作用-遺伝子改変受容体欠損マウスの解析から
石井 功
6. 内在性カンナビノイド受容体リガンドの作用・代謝・生理的意義
杉浦隆之,岡 沙織,五香麻衣子,岸本成史,和久敬蔵
7. ホスファチジルイノシトール4リン酸5キナーゼと細胞膜ダイナミクス
金保安則,佐々木純子,佐々木雄彦,宮崎秀幸,中野亜希子,横関健昭,山崎正和
8. ホスホリパーゼCの調節機構と生理機能
中村由和,深見希代子
9. 核内受容体による脂質代謝制御機構
槇島 誠,諸橋憲一郎
第3章 脂質研究の新しいアプローチ
1. メタボロームによる脂質代謝パスウェイ解析
有田正規,田口 良
2. 質量顕微鏡と生体試料の分子イメージング
内藤康秀
3. 膜脂質と生物温度センサー-ショウジョウバエの行動を指標にした脂質生物学の試み
竹内研一,梅田真郷
4. オーファン受容体の脂質リガンド探索の戦略
横溝岳彦
5. 線虫遺伝学とメタボローム解析による脂質関連遺伝子の機能解析
井上貴雄,高根沢康一,新井洋由
第4章 脂質代謝異常と疾患
1. コレステロール代謝制御と高脂血症-PPARδとメタボリックシンドローム
酒井寿郎
2. アディポサイトカインとミオカイン
西澤 均,船橋 徹,下村伊一郎
3. 動脈硬化症・心血管疾患におけるリポキシゲナーゼの病態生理機能
吉本谷博
4. 脂質メディエーターと免疫,アレルギー疾患
椛島健治
5. スフィンゴシン1リン酸受容体による癌浸潤・転移の制御とその分子機構
多久和典子,杉本直俊,多久和 陽
6. 脂質代謝異常と神経変性疾患
守田雅志,今中常雄

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