新選組おもしろばなし 百話―新選組記念館青木繁男 調べ・知り・聞いた秘話を語る!

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新選組おもしろばなし 百話―新選組記念館青木繁男 調べ・知り・聞いた秘話を語る!

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  • サイズ A5判/ページ数 248p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784897043777
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0021

出版社内容情報

新選組にまつわるとっておきの逸話、謎、初話などを100話にまとめました。青木氏による初公開の秘話も必見です!江戸の浪士組からはじまり、新選組の結成、芹沢暗殺、池田屋事件、色々な事件、鳥羽伏見の戦いの敗走、甲陽鎮部隊、戊辰戦争最期の函館戦争まで。時系列に逸話、謎、初話などを網羅しました。先駆けの研究者の成果なども紹介しており、全国のファンはもちろん、コアな方にも喜んで頂けるおもしろばなしになりました。
著者が研究者として資料をもとに有名な事件の裏話、実はこういう事だった、こういう理由があったなど事件の真相に切り込む。
記念館を運営していて様々な人と関わってきた著者が、これまで出会った研究者・地域の方々、隊士子孫の方々などから聞いた他では知りえない(ネットにはない)情報を多数公開。

サンプル話
42話大政奉還後、二条城共同警備を拒否された新選組
 慶応3卯年12月9日、新選組は龍馬殺害の件以来、「油小路事件」のこともあり、新選組廃止の声多く、「新遊撃隊」に編入される。同月12日、新選組が二条城入りをした時に、その軽視現象が端的に現れた。
 当時の京都は、発足したばかりの京都新政府と旧幕府勢力との対立が強まってきた。このまま対立が深まれば洛内での武力衝突に発展する危険性がある。事態を憂慮した慶喜は回避策として大坂への勢力移動を考え、12月12日に主力を従え大坂城へ入った。そして二条城は空城化した。城主が去ったとはいえ、徳川軍の重要拠点である。そこで御三家の水戸が守衛を担当する事になった。内命を与えたのは榎本道章であった。その頃、本圀寺に駐屯していた大場一真斉以下の200名。彼らはかって「本圀寺党」と称した過激思想の集団であった。守城役として的確とは言い難いが、他に人員がない。不安のままに指令が下った。代表者が登城すると留守居役が出迎え守衛場所を案内された。徳川慶喜から一刀を下賜され、彼らは役目の重さに感激した。
 そこへ別ルートからの命令で、新選組が城内警備増強の為、急遽投入されたのだ。本来ならば同じ徳川家の支援部隊の好しみとして歓迎し、両者間で円満に話し合って、担当区域を規定し、相互協力の元に共同事業を張るのが通例であるが、この時は幕府消滅直後の混乱期、この定義がもろくも崩れていた。
 城中で新選組局長と水戸藩士が初顔合わせをする。近藤は先着警備者に敬意を表し丁重に挨拶を述べた。武士道の道理にかなった手順であった。これに対し隊長の大場は嫌悪感をあらわにした。水戸藩側は「他人の助力など一切ご無用。我が藩士のみで守城する」と宣言。新選組のサポートを断固拒否。相手を見ようとしない、素知らぬふりをした。この水戸側の無礼に対して近藤は頭にきた。水戸藩士の不動の決意に押され仲介者は説得を諦めて引き下がった。水戸の粘り勝ちとなった。
 当てが外れた新選組は行き場を失った。知己の若年寄格永井尚志を頼った。律義な心に打たれた永井は、伏見奉行所守備を委ねた。その夜、近藤は「新遊撃隊」の名を返上し、元来の「新選組」を称する。そして「近藤勇の狙撃事件」、「鳥羽・伏見の戦い」へと舞台は廻って行ったのであった。



目次
新選組結成前 10
1 巨魁 清河八郎の暗殺「新選組ルーツの巨人」 10
2 近藤勇は何故、浪士隊に参加したのか 13
3 浪士隊の中での近藤勇一門は!  14
4 近藤勇たちは、なぜ京都に残ったのか  16
5 浪士隊江戸引揚げの時、京都に残った同志は誰で何人だったか 18
6 文久3年創設期に、家里・殿内派があった 20
新選組初期?芹沢暗殺 20
7 新選組の資金は何処から出たのか 21
8 斬り得と斬られ損、大坂力士乱闘事件 24
9 隊士の教養はどうだったのか 27
新選組の警備エリアは?─見廻組とも仲良くやっていた 29
新見錦(壬生浪士創設時の幹部)の謎を解く。田中伊織は別の人物であったのだ 30
芹沢鴨再考 32
芹沢鴨 異聞 36
芹沢鴨とお梅の恋 39
野口の切腹 41
突然の切腹は何故か?野口健司 41
池田屋事件 43
新選組の一大ヒット。池田屋事件の発端となった“枡屋事件”とは 43
池田屋事件の不逞浪士の陰謀とは 45
池田屋事件の謎? 斬り込み人数は少なかった 46
池田屋事件の褒賞金は?─近藤隊に谷万太郎が居た! 50
池田屋事件で折れなかった“虎徹” 51
スパイ隊士山崎烝の謎?─山崎は池田屋事件の時いなかった 52
「池田屋事件」でスパイをしていたインテリ隊士、浅野藤太郎 53
池田屋事件で組を脱し、敵側で出席していた、越後三郎とスパイ隊士たち 54
腰抜け薩摩人と介抱した新選組隊士の面白い話 57
禁門の変 58
余り知られていないお話。「禁門の変」の時、伏見での戦況は 58
“六角獄舎の悲劇”に、新選組がサポートしたか? 61
短期間スパイとして活躍し斬首された、京都出身の隊士・河島勝司 62
色々な事件(慶応元年) 64
大坂の池田屋事件といわれる「ぜんざい屋事件」の英雄、谷万太郎 64
山南敬助の切腹前夜に、異変があった事 67
伊東甲子太郎の加盟で、新選組はどの様に再編成されたか? 68
疑問の多い、「壬生心中松原忠司事件」は、打ち上げ花火の様だ 69
第二次長州征伐の時、近藤勇は広島へ出張した。この頃、山崎丞は何をしていたのか 71
近藤勇たちは、なぜ広島に行ったのか? 73
河合耆三郎切腹事件 75
河合耆三郎の故郷、高砂 75
河合耆三郎の事歴を補填する 79
油小路の変と周辺 84
油小路の変の前哨戦。茨木司ら四人の死は、暗殺か切腹か? 84
武田観柳斎は、本当は福田要という勤王家であった 86
高台寺党主・伊東甲子太郎の愛人は、宮川町の芸妓であった 88
天満屋事件と新選組の衰退 91
近藤勇の不運は始まった。「勇のケチのつき初め」 91
近藤の甥御の宮川信吉が討ち死にした“天満屋事件”とは、又、直後の“北小路事件”とは 95
大政奉還後、二条城共同警備を拒否された新選組 97
落武者狩りで死んだ隊士がいた、小田数馬 99
“壬生義士伝”で、つと有名になり、中年女性の新選組ファンが増えた─吉村貫一郎 100
甲陽鎮撫隊 102
新選組と甲州街道 甲陽鎮撫隊のありさま 102
16才の官兵に討たれた、甲陽鎮撫隊士・
             加賀爪勝之進 104
新選組新発見 五兵衛新田屯所の話─
    「近藤勇の写真はこうして残った」 105
永倉新八と原田左之助は、なぜ、
        近藤勇と訣別したのか? 109
永倉新八の甲陽鎮撫隊従軍記「何故、土方歳三は菜葉隊の応援を頼みに行ったのか」 110
近藤勇斬首 113
近藤勇を捕え、命を助けようとした男、
               有馬藤太 113
近藤勇の最期を見、言葉を選んだ野村利三郎 115
ミステリー! 愛知県岡崎市の法蔵寺に、近藤勇の首塚がある 117
近藤勇と東本願寺との意外な交流 119
新選組逸話 121
近藤勇の試衛館の経営は、
      出稽古による収入によった 121
新選組のビック後援者、佐藤彦五郎 123
近藤勇の養父周助は、希代の艶福家で、「ゲテ物」食いだった。そして、名経営者だった 124
近藤勇も恐れた、薩摩示現流の初太刀の威力 125
恐ろしい新選組、“局中法度”は
       成文化されていなかった 127
陣中法度は知られていないが、
        厳しいルールがあった 129
新選組の名前の謎「名前は、八月十八日政変で、天皇から貰ったのは本当だ」  131
「粛清の集団」新選組の犠牲者は、
            何人だったか? 133
新選組の埋蔵金の面白い話─伏見奉行所のご金蔵の千両箱の行方は? 135
本当の新選組の隊旗の色は何色か? 139
隊士たちの逸話 141
近藤勇や土方歳三の差料は?
      「差料とは所持刀のこと」 141
コラム……新選組隊士と京のいろいろ 144
新選組の美男五人衆とは 147
新選組剣士ベスト9は?
 「この中に知られざる猛剣士服部武雄が入る」 149
隊士たちの剣の流派はどんなのか 152
土方歳三の歌った歌、作った歌には
           こんなのがあった 154
土方歳三の女性関係は、どんなだったか 155
沖田総司の本当の享年は? 157
沖田総司の幻の恋人? 160
高砂太夫の語る、永倉新八の恋人たち
              「京ことば」 162
こんな隊士も居た 163
?新選組隊士の中で、出自のひときわ高い出自の隊員もいた─小笠原胖之助 163
?近藤周平は、板倉侯の落胤か? 165
?伏見奉行所の与力を逆恨みし、暗殺した
 不良隊士、後藤大助 167
?新選組、無名隊士・谷川辰吉「裏切りを重ね生き抜いた隊士、裏切り名人の谷川」 168
?鳩首になって、「西郷どん」に「弥兵衛どん」と挨拶された、スパイ隊士富山弥兵衛 171
箱館戦争 173
新選組は、日本海戦史上、
    歴史に残る戦いを宮古湾でやった 173
箱館戦争期、土方歳三と会見した隊士
     高木貞作は、銀行員となった 175
土方歳三の遺影や遺髪を届けた隊士、
              市村鉄之助 177
土方の遺品「刀の下げ緒」を
   日野佐藤家へ届けた隊士、沢忠輔 179
土方歳三の遺体を五稜郭に運んだと伝えられる、小芝長之助は、南部陣屋の裏手で捕縛されていた 180
土方隊に追悼句を送った安富才輔は、
    阿部十郎に斬られてはいなかった 181
立川主税を訪ねる旅─
       土方歳三の最期を見た男 184
土方歳三のお墓は何処にあるのか? 187
新選組の最後とその後 189
新選組臨終の言葉 189
満州で馬賊になった原田左之助? 192
岸島芳太郎、原田左之助らと
        彰義隊で戦った隊士 197
桑名藩の抗戦責任者として、主君と藩の
  罪を一身に負い切腹した、森常吉隊士 199
人切り鍬次郎と呼ばれた男。官軍に一度は自白し、龍馬をやったと言った大石鍬次郎 201
人斬り、大石鍬次郎は、
       どこで斬首されたのか 202
新選組最後の隊長相馬主計 204
最後の隊長、相馬主計の碑と切腹の謎 206
新選組隊士と結婚した中野優子 209
新選組の隊士姿を、唯一描き残した中島登 211
島田魁と島田のお墓の謎。長生きして、
      新選組の姿を伝えた幹部隊員 214
陸軍中尉となり、70才と長生きした、
     池田七三郎の先輩、久米部正親 218
土方歳三の奮戦がよく分かる、
   『函館戦記』を書き残した大野右仲 219
唯一、新選組で大砲を撃てた隊士、
             結城無二三 221
榎本たちに愛されて、五稜郭脱出勧告を
     拒否した少年隊士、田村銀之助 227
永倉新八はなぜ、
    杉村家に養子として入ったのか 229
斉藤一 長男勉の口述筆記から見てみよう 233
斉藤一の一生を変えた女性、時尾 237
90才、昭和13年迄生きた隊士、
       稗田利八(池田七三郎) 238

 主な参考文献 245
 著者プロフィール 246
 あとがき 247
 奥付 248


青木繁男[アオキシゲオ]
昭和7年3月 京都市下京区にて出生。同志社大学商学部卒業 平成5年7月 池田屋事変記念日を期に、新選組記念館オープン。館長就任平成14年3月京都で初めての新選組展を西陣織会館にて開催。平成20年9月15日内閣府エイジレス受賞平成26年 平成26年度京都府地域力再生プロジェクト事業「平家物語による町おこし、観光開発」を実施。平家物語を軸とした歴史ボランティアガイドの育成及び同ガイドによるウォークツアーの開催。「治承の乱の高倉宮以仁王生存伝承を追う」による町おこしを実施。平成27年1月著書「京都幕末 おもしろばなし百話」を出版。好評を得る。・高倉宮以仁王伝承の研究・京都と滋賀の妖怪霊界物語伝承の研究を強化する。平成27年8月月刊京都8月号に京都妖怪図鑑掲載。平成27年12月「真田幸村時代のおもしろばなし百話」を出版。現在次回、「龍馬おもしろばなし百話」、井伊家の祖「井伊直虎と戦国200話(仮称)」執筆中。宇治市観光ガイドクラブ初代代表 新京都シティ観光ボランティアガイド協会顧問京都町作り大学院大学 講師

内容説明

こんな逸話があるのはご存知ですか?江戸の浪士組からはじまり、新選組の結成、芹沢暗殺、池田屋事件、色々な事件、鳥羽伏見の戦いの敗走、甲陽鎮部隊、戊辰戦争最期の函館戦争まで。時系列に逸話、謎、初話などを紹介する。先駆けの研究者の成果なども紹介しており、全国のファンはもちろん、コアな方にも喜んで頂けるおもしろばなしになりました。多くの資料をもとに著者が研究者として有名な事件の裏話、実はこういう事だった、こういう理由があったなど事件の真相に切り込む。記念館を運営していて様々な人と関わってきた著者が、これまで出会った研究者・地域の方々、隊士子孫の方々などから聞いた他では知りえない(ネットにはない)情報を多数公開。

目次

新選組結成前
新選組初期~芹沢暗殺
野口の腹切
池田屋事件
禁門の変
色々な事件(慶応元年)
河合耆三郎切腹事件
油小路の変と周辺
天満屋事件と新選組の衰退
甲陽鎮撫隊
近藤勇斬首
新撰組逸話
隊士たちの逸話
箱館戦争
新撰組の最後とその後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なつきネコ

5
知らなかった話も多く勉強になる。新撰組隊士も二百人以上いるなら知らない事だらけだ。京都では芹沢鴨も悪く言う人がいなくて、むしろ、交渉家として優秀。暗殺理由が桂小五郎との関係らしいとか。元新撰組隊士・越後三郎が池田屋で敵側として出席している。河合耆三郎事件を冤罪だと研究している人がいるのが驚いた。唯一、大砲が使えた結城無二三の話は興味深いな。歳三は紛れ込んだスパイに撃たれた。歳三の遺骨を探す人達がいて、五稜郭内の兵糧庫横の旧幕軍墳墓に伊庭八郎とともに歳三も眠っているらしい話。新撰組の研究も進んでいるんだな。2018/01/20

さくら餅

4
知らない話だらけで面白かった。知らない隊士達のエピソード。新見は切腹していない。芹沢は乱暴者ではなく交渉力に優れた人物だった。土方に娘がいる説。五稜郭内の旧幕軍墓に土方は埋葬されている説など興味深い話が盛りだくさんでした。ただひとつ、相馬主計の墓が円通寺にあると断言されているが、あれは彰義隊の相馬翁輔の碑ではないでしょうか?2018/02/22

えり

0
伊東甲子太郎への見方が180度変わったり、へぇ~、という話がいくつかあった。ただ、わたしの読解力が低いのか、ちょっと読みにくい部分が多かったかも。2024/01/07

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