目次
1 有機農業と人
2 日本政府と近代農学
3 有機農業の元は近世農学に
4 有機農業こそ日本農業回復の途
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里のフクロウ
1
農業政策への批判の書であった。モンスーン気候の日本での農業は、労働集約が必須であり、小規模複合営農が適している。この固有の原理に反してアメリカ農業を取り入れたので日本農業は衰退した。近代化は伝統の上になされなければならない。日本農業は小規模複合営農が発展の要である。そのためには有機農法である。と言う主張だった。農業は土地で行うものだから、その土地の特性を踏まえなければならいという原則を強く認識させてもらったのは収穫であった。しかしながら延々と農業批判を展開していたのは正直こたえた。2014/02/27