西欧中世の社会と教会―教会史から中世を読む

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  • サイズ A5判/ページ数 423,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784896948882
  • NDC分類 192.3
  • Cコード C0022

内容説明

教皇を頂点とした教会諸組織の変容の過程を、社会変動との関わりにおいて鮮やかに浮き彫りにし、社会史に社会史の地平を拓いた話題作。とりわけ修道会各派の盛衰と宗教運動の興隆を描いた後半は圧巻。ベストセラー『中世の形成』の著者が遺したもうひとつの名著、待望の邦訳ここに成る。

目次

第1章 教会と社会
第2章 時代区分
第3章 キリスト教世界の分裂
第4章 教皇権
第5章 司教と大司教
第6章 修道会
第7章 周縁の修道会と、修道会に対するアンチ・テーゼとしての宗教運動

著者等紹介

サザーン,R.W.[サザーン,R.W.][Southern,Richard William]
イギリスの中世史家。1912年、ニューキャッスル・アポン・タインに生まれる。オックスフォード大学チチリ講座教授、同大学セント・ジョンズ・カレッジ学寮長、王立歴史学協会長等の要職を歴任。中世史の枠を超えて読み継がれるベストセラー『中世の形成』(邦訳:みすず書房)の著者として名高く、他に『ヨーロッパとイスラム世界』(岩波書店)、『歴史叙述のヨーロッパ的伝統』(創文社)なども邦訳紹介されている。2001年、オックスフォードにて歿

上條敏子[カミジョウトシコ]
1985年一橋大学社会学部卒業。1987‐88年ベルギー政府給費留学生。1992年一橋大学社会学研究科博士課程単位修得。ISS通訳、外務省勤務(通訳、翻訳、リサーチ等)等をへて1999年一橋大学社会学研究科特別研修生。2005年より藤女子大学キリスト教文化研究所客員研究員。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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じろ

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「教会と社会はひとつだった。そして、双方ともに、他方が同様の変化を被ることなくしては変化し得なかった。」(p5)/「教会史に社会史の地平を招いた」との評がある名著。教皇を中心にした部はほとんど政治史のようでもあるが、托鉢修道士、ペギン運動と主題が移るにつれ、また違った様相に。教会の試みは世俗社会の要求に合致する形でしか達成しなかった。対して、社会の必要に応じて登場したあらゆる宗教運動がすぐさま世俗社会や既存宗教権力の恐怖や抵抗に直面したさまなど、身につまされる。2014/08/06

陽香

0
200704252012/05/20

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