内容説明
教皇を頂点とした教会諸組織の変容の過程を、社会変動との関わりにおいて鮮やかに浮き彫りにし、社会史に社会史の地平を拓いた話題作。とりわけ修道会各派の盛衰と宗教運動の興隆を描いた後半は圧巻。ベストセラー『中世の形成』の著者が遺したもうひとつの名著、待望の邦訳ここに成る。
目次
第1章 教会と社会
第2章 時代区分
第3章 キリスト教世界の分裂
第4章 教皇権
第5章 司教と大司教
第6章 修道会
第7章 周縁の修道会と、修道会に対するアンチ・テーゼとしての宗教運動
著者等紹介
サザーン,R.W.[サザーン,R.W.][Southern,Richard William]
イギリスの中世史家。1912年、ニューキャッスル・アポン・タインに生まれる。オックスフォード大学チチリ講座教授、同大学セント・ジョンズ・カレッジ学寮長、王立歴史学協会長等の要職を歴任。中世史の枠を超えて読み継がれるベストセラー『中世の形成』(邦訳:みすず書房)の著者として名高く、他に『ヨーロッパとイスラム世界』(岩波書店)、『歴史叙述のヨーロッパ的伝統』(創文社)なども邦訳紹介されている。2001年、オックスフォードにて歿
上條敏子[カミジョウトシコ]
1985年一橋大学社会学部卒業。1987‐88年ベルギー政府給費留学生。1992年一橋大学社会学研究科博士課程単位修得。ISS通訳、外務省勤務(通訳、翻訳、リサーチ等)等をへて1999年一橋大学社会学研究科特別研修生。2005年より藤女子大学キリスト教文化研究所客員研究員。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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じろ
陽香