匂いの身体論―体臭と無臭志向

匂いの身体論―体臭と無臭志向

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  • サイズ B6判/ページ数 244,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784896944150
  • NDC分類 494.8
  • Cコード C0047

内容説明

清潔崇拝はいつから始まったのか。現役パフューマーがフェロモン、セクシュアリティ、体臭を克明に説く衝撃的な一書!体の匂いは悪か魅力か。

目次

1 匂う身体(からだの正体;汗と体臭;口臭という名の敵;髪の毛、この厄介なもの;排泄物の匂い)
2 体臭論(匂いとコミュニケーション;歴史の中の匂いと嗅覚;体臭の変容)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっさん

14
高砂香料工業という会社に籍を置く方による著書。第1章で匂いを化学的・生物学的に、第2章で社会的に分析。快・不快に感じる匂いの成分の差の微妙なんだな。麝香がもてはやされたのは人類においてフェロモン機能が退化したから?無臭化=文明化は帝国主義に伴い、国民の健康状態が重要視され、衛生面に注力されてから、等々。文化人類史的な面が意外と厚い。(→「匂いの抑圧」へ)フェティシズムは元々超自然的な呪物という意味だそうです。乳腺はアポクリン汗腺に繋がっている。母子の結びつきは母乳を通じて匂いでも強化されるのね。2022/07/14

ごろ寝

5
悪臭学に続いて鈴木氏の本を読む。体臭への興味が尽きない。体臭と性愛の話が面白い。読んでるだけで興奮してきます。2016/11/10

T2C_

3
単純にニオイの話に終始するのかと思いきや、コミュニケーションの方法として、また文化や心理にどのような影響を及ぼすか、など、包括的な論じ方をしており、驚いたと同時に面白味を強く感じた。哲学やダーウィンの思想にまで触れている。ニオイ(正確には原因となる化学物質)が行動を規定、誘引することや、フェティシズムがなぜ起こりうるかを説明しようとしたり、匂いが重要視されてこず、ゆえ無臭至上主義に至ったかといった考察はお見事。タイトルからは想像できないほどガッチリとした1冊。2017/01/17

ハイパー毛玉クリエイター⊿

1
菌のバランスによってにおいがかわるという話が興味深かった。「菌が発するにおいは自分自身のにおいであると言えるのかどうか」という問いかけもまた面白い。2015/07/01

C----ya

1
アポクリン汗腺は自律神経の支配を受け汗を流していて交感神経に放出される伝達物質は一般的にはノルアドレナリンが多いが汗を流すときはアドレナリン。汗はエクリン汗腺から出ていて大抵は副交感神経で働くアセチルコリンが伝達物質で血圧降下。アポクリン汗腺からの汗は少量で一回分泌活動するとほぼ一日かけて細胞修復し、興奮やストレスで発汗。男女で腋の菌も違い、匂いが違う。匂いで覚醒と鎮静、アロマ。匂いもゆらぎであり発火。自然的身体と性的身体の乖離。性交は五感を全方位で使い回帰であり癒し。2015/06/16

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