内容説明
季節の香りをたのしむ。春夏秋冬、古来より日本人は季節に合わせどんな香りをくゆらせ、供え、飾り、まとってきたのか。正倉院宝物の香薬、源氏物語の薫香、趣深き五節供の室礼、伝統的な香道の世界―ビジュアルを交えて綴る、四季折々の豊かで美しい日本の香りと室礼文化。自然の香りを和の暮らしに取り入れるヒントが詰まった本!!歴史的な絵画工芸品や著者による伝統的な香り装飾の美しい写真二五〇点を収録。香りのレシピも掲載。
目次
1 日本の香りと室礼(供える;くゆらす;飾る ほか)
2 王朝人の十二カ月(一月・睦月―小松引/宮中の正月祭祀;二月・如月―桜賞玩/西行桜;三月・弥生―山吹の花/胡蝶の舞/曲水の宴/平城京左京三条二坊宮跡庭園 ほか)
3 お香の原料(薫物・匂い袋に使用される香料;王朝貴族が愛した練香―六種の薫物;香木の分類―六国五味 ほか)
著者等紹介
宮沢敏子[ミヤザワトシコ]
東京生まれ。香りと室礼作家。1992年より「香り花房・かおりはなふさ」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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しろきいろ
5
図書館。室礼(しつらい)という名詞を初めて知った。斜め読みしてしまったけど生活空間を折りに触れしつらえながら良い香りに包まれながらゆったり読みたいしこんな生活してみたいなあ2020/07/18
本の紙魚
2
「日本の香り物語」と被る内容が多いので、少し残念。こちらのほうが香道に関する記述と写真は多め。御家流の香席の様子がわかって勉強になった。華やかな着物姿が和室に並び、美しい掛け軸に香道具。蒔絵を施した盆や小物はうっとりと眺めていたくなる。細かい装飾がなされた訶梨勒なんて本当に芸術だと思う。文章では実際に香りを聞くことはできないが、美しい写真から思いを馳せるだけでも楽しい。七夕や重陽の節句等の季節の行事や王朝人の生活については、あまり知らない人向けかなと思う点も。とにかく写真が美しいのでそこが一番良いところ。2023/07/21
読書記録(2018/10~)
0
ビジュアル本かつ文字量多い、不思議な本。薫香名人として、東三条院詮子の名が挙がっている。2023/02/13