新書y<br> 天下人史観を疑う―英雄神話と日本人

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天下人史観を疑う―英雄神話と日本人

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784896916027
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0221

内容説明

信長、秀吉、家康の天下取りに至る話は誰でも知っている。彼らは天才的な才能があったが故に、天下を取ったと誰も疑わない。しかし、彼らは本当にその才故に天下に君臨することができたのか?「天下人」とは何か?彼らの天下取りの「史実」は本当なのか?「勝者の側」から歴史記述を組み立てていけば、そこには単純明快な「英雄神話」が残るだけである。信長も秀吉も、そして家康も、決して天下人を約束された存在ではなかった。「歴史の常識」を打ち破る注目の書。

目次

序論 歴史の中に「天下人」を捜す(「天下人」という言葉の語源は?;誰が天下人で、誰が天下人ではなかったのか?)
第1部 「天下人」であるための条件(「天下人」の条件を論ずる前に;天下人と見られるための四つの条件 ほか)
第2部 検証・天下人神話(「天下人の歴史」の検証=「天下人神話」の解明;源頼朝―「天下の草創」神話の主人公 ほか)
終論 「天下人史観」と日本人(武家政権の歴史を「総括」する;天下人が歴史に与えた影響とは? ほか)

著者等紹介

鈴木真哉[スズキマサヤ]
1936年横浜市生まれ。中央大学法学部卒業。防衛庁、神奈川県等に勤務。在職中から、「歴史常識」を問い直す研究を続ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ispanoman

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『地すべり現象』という見方が一貫した考えの底流となっている。随所にこのキーワードが頻出しており、間違いないと思う。権威と権力、運という三要素がいわゆる天下の実権を手に入れる条件で、しかも当事者や取り巻きの地すべり的行動が発生するというのである。2017/01/30

冬至楼均

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「天下人…は、日本人のバロメーターである」2014/03/09

麒麟

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頼朝、尊氏、信長、秀吉、家康の5人の「天下人」の異同に焦点をあてつつ、「天下人」史観を修正しようとしている。 個人的にはまぁそうだよね、と感じることも多く、納得感は高いが、一般受けはあまりしなさそう。2012/03/04

いちはじめ

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歴史の通説を批判する本。そういう性質上、後味さわやかとはいかないが、書いていることは案外真っ当かな。2002/01/10

Terry Knoll

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「織田がつき 羽柴がこねし天下餅 すわりしままに食うは徳川」 もし本能寺の変がなければ、徳川幕府は成立できのか? 織田・豊臣と徳川家康の違いは、長期展望をもっていたかどうか? 歴史をIFを考えてしまいました。2023/01/20

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