内容説明
名画には無数のドラマが隠されている。美しい神女の装身具に恐ろしい意味が、背景に置かれた家具に意外な世相が、描線に画家の苦悩が…。ダ・ヴィンチ。ドラクロワ。モネ。ゴッホ。セザンヌ…。ルネッサンス、印象派、キュビズム、モダンアートまで１０００点のビジュアルを駆使した徹底ガイド。
目次
ＰＲＯＬＯＧＵＥ 絵画を「読む」―読み解くことでひろがる、名画への新しい視野
１ 「意味」を読む―意味がわからなければ、感動できるはずがない！
２ 画題のギャラリー―絵画はなにを描いてきたのか？
３ 「造形」を読む―謎だらけの名作を読み解く鍵は、表現の技法にあった！
４ 絵という方法―世界はいかに描れてきたのか？５ 「時代」を読む―描かれた絵画が、人々の圧倒的支持を受けた要因はなにか？
６ 美術用語がこわくなくなる様式ガイド
７ 「視線」を読む―刻々と変化する自然を捉えようとした、画家の目の動きを追う！
８ 絵画が絵画でなくなるとき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくしたん
3
絵画を見て感動することに疲れたら読む本。徹底的な理屈で美術を理解する。そもそも感性で楽しまなくてはいけないというわけでもない。ぼーっと見てつまんないな～と思ったら、情報を読んで、そのサイクルが楽しい。名画ってどこがいいんだろうと思いつつ、ついつい寄って行ってしまう。2020/01/19
Sobbit
2
エルミタージュ美術館に行くにあたって、西洋絵画を勉強したいと思い立ち手に取った本。頭の中にざっくりとした西洋絵画の知識の地図が出来上がった。2018/12/24
ランラン
2
絵の知識は全くなく、ふとしたことで読んでみました。これまで絵のはたしてきた役割や重要性、時代とともに変遷してきた流れなど知ることができました。あらためてレオナルド・ダ・ビンチのすごさを思い知らされました。2014/06/21
wasabi
2
先日読んだ『デザインの読み方』と同じ著者。絵画を理解するのには(本書で取り上げられてない抽象画はどうか知らんが)センスがどうこうじゃないんだから黙って勉強しろよ、というしごく真っ当な本。モネの「ラ・グルヌイエール」の水の表現すげえな。2014/04/30
林道真衣
1
若桑みどり先生の書籍で「イコノロジー」（図像解釈学）に興味を持ち始め、このムックも読んでみました。図版が多く、記述もわかりやすいし入門としてお薦めです。図版のほとんどがモノクロなのが惜しまれます。
