内容説明
私の敵は「日本および日本人」である。注意、挨拶、提言、懇願等のテープ放送や機械音を撤き散らすこの国の「善良な市民」を告発して大きな話題を呼んだ『うるさい日本の私』。本書では、独特の「差別」問題へと重心を移しつつ、前著よりもさらに鋭く日本の社会・文化の根底に踏み込む。かつてない闘争的日本論。
目次
1 音漬け社会との果てしなき戦い―その成果
2 拡大する戦場
3 定型的な言葉の氾濫
4 日本人の「からだ」
5 共生は可能か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MASA123
8
日本の日常生活で耳に入るうるさい音の実態と、そういう音にうるさい(許せない)作者の主張に、貫かれた本だ。 少数派の立場になった場合の、解決しようのない憂鬱感、挫折感(もっとよい表現が見つからないが)がよくわかる。 街中騒音は、そこに来てしまった自分が悪いと思って退散するので作者のように抗うことはないが、退却したくない状況で、あれ?自分が少数派だとなったときは、あっさりひきさがれない。作者の行動は、少し参考になるかな。 街中騒音は、本が出版された時より25年も経過しているので、改善はしているようだ。 2024/12/15
pom
0
かなりクレイジー、強迫観念的で前半は批判的に読んでいたが、日本人のからだの章から一気に読めた。感受性の違うものを迫害する、口では共感しても行動しない、責任を取らない、変化を嫌う全く日本人って…2014/12/04
まきじゃく
0
言ってること矛盾してるときない?でも、こういいう負のパワーでも、パワーがない人よりはとても魅力的に見えます。2008/05/26