内容説明
大学を卒業したばかりの新米獣医ヘリオット。ファーノン先生に雇われ、ヨークシャー地方の田舎町で獣医生活をスタートさせた。ヘリオットを待ち受けていたのは、糞にまみれ、馬に蹴られ、夜も昼もなく診察におもむく過酷な毎日。しかし動物たちとの格闘の日々は、すばらしく変化に富んでいた。ヘリオット先生と動物たち、そして病院をとりまく人々とのエピソードを、鮮やかに描き出す。
著者等紹介
ヘリオット,ジェームズ[ヘリオット,ジェームズ][Herriot,James]
1916‐1995。イギリス、グラスゴー生まれ。グラスゴー獣医学校卒業後、約半世紀にわたってヨークシャー地方で獣医として働いた。獣医としての豊富な経験と知識をもとに、ヘリオット先生と動物たちとのふれあいを描く作品を数多く執筆
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感想・レビュー
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fusarian
4
正直この作品は全く知らなかった。調べるとイギリスではテレビドラマ化するほど人気で、書籍もアメリカの大手出版社から世界的ベストセラーになったとのこと。著者が獣医になったばかりの頃の体験を小説化したものらしく、動物と話せるみたいなメルヘンはなく、素朴で個性的な田舎の人々と動物との触れ合いがユーモアたっぷりに描写されている。読後感はとても良い。いっとき非日常の世界へと旅をさせてくれるエンターテイメント本。古き良き時代のイギリス田舎の世界へ。とても楽しめたので、オリジナルを読みたくなった。2023/07/15
yasutomo
3
単語は易しい。でも、表現は難しい。さらに内容も難しいところ多々。動物の出産の描写がいくつかあったり、子宮脱の治療があったり、内容を理解するのも大変。でも、それでも読んでいて楽しく、牧歌的とまでは言えないが、人間が身体を使って一生懸命働いていた時代に思いをめぐらせることが出来て、心が安らぐ。英語に関しては、もっともっとこのレベルの本を読まねば。2024/04/28
あおき
2
簡単な英語で書かれているので表現は相当抑えられているはずなのに読んでて辛い…痛い…えぐい… 家畜を診るのも大変で、頑固な農業主相手に闘うのも大変で。 逃亡者がでるのも仕方ない2016/03/24
Jun
1
日々の出来事をまとめた続き物の短編集という感じ。医者にはつきものの悲しいストーリーもあるけど、どれも短めで読みやすかった。ただ普段あまり使わない体の部位や動物、医療系の単語も多く、巻末辞書を開いた回数はいつになく多かったかも。タイトルの意味は、中身を読むと少し印象が変わるかもしれません。2024/02/05
WESTRIVER
0
★★★2013/12/03