内容説明
幽霊が住み着いているカンタビル邸に、アメリカ人のオーティス一家が引っ越してきた。幽霊など気にもとめないオーティス一家を、何とか怖がらせようとする幽霊。しかしまったく相手にされず、逆にひどい目にあわされてしまう。しかし心やさしい長女バージニアだけは、気の毒な幽霊の話に耳をかたむけるのだった。イギリスの劇作家オスカー・ワイルドの、コミカルだが心打たれる物語。
著者等紹介
ワイルド,オスカー[ワイルド,オスカー][Wilde,Oscar]
1854‐1900。アイルランド、ダブリン生まれ。作家、劇作家として活躍。オックスフォード大学在学中より耽美主義に目覚める。世紀末の怪奇幻想文学の代表とされる戯曲『サロメ』など、数多くの作品を残した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
23
幽霊屋敷と知っていながら、その豪邸にっ越してきた一家。当然ながら幽霊は出るわけで(苦笑) 果たして豪邸にまつわるその真相は?そんな懐かしめのミステリーは、オスカー・ワイルド。2015/07/11
アノニマス
10
オスカー・ワイルドがわりとコミカルな作品も書いていたことが意外。イギリスだといわく付きの家は高値で売り買いされると聞いたことがあるがこの時代はそうでもなかったんだろうか…?幽霊とバージニアが過ごした最後の時間は謎のまま終わるのは簡約版だから…?2024/06/07
吉野ヶ里
10
英文多読三冊目。Level 1なので内容は平易。イギリスの幽霊って鎖をちゃらちゃらしがちですね。簡易版でしたが、ユーモラスで面白かったです。幽霊はなんか可愛いし。レベルが上がったら、原文にあたりたい一冊。2020/06/29
夢配達人
5
【多読】最初は楽しく読めてたんだけど、段々と文書にほんのり違和感が。バカちんが本場はこうなんだよ!って自分を律してみたけど...。よくよく説明文を読むと“優しく書き改めた”との一節が。(これを買った中学生時の自分に)だ、騙された...щ(゚Д゚щ)笑 いつか訂正ナシのホンモノが読める様になりたいなぁ。2016/03/11
santana01
4
幽霊を物ともしないアメリカ人一家が登場しますが、これも19世紀当時の欧州から見たステロタイプの皮肉を込めたアメリカ人像なのかなという気はします。読みやすさに比べて、登場人物の人物造形のわかりにくさや、物語の前半と後半でのトーンの違いなど戸惑いを覚えるところがあるのは、簡約版の限界かもしれません。2013/08/15