内容説明
いまやハムと水道水の時代だ。もはやチコの実と地下500メルテのきれいな水の時代ではない。宮崎アニメーションの二項対立に隠された「論理」を紐解く。
目次
コミュニケーション、他者との距離
なぜカエル男なのか、なぜナメクジ女なのか
湯婆婆と銭婆―“熱い魔女/冷たい魔女”
湯婆婆と千尋―“魔女/少女”
都会と田舎
“働く子ども/働かない子ども”
“しゃべる者/しゃべらない者”
“真似る者/真似される者”
“情報を提供する者/情報を受け取る者”
“当初の目的/本当の目的”〔ほか〕
著者等紹介
荻原真[オギハラマコト]
1958年東京生まれ。東京大学教養学部卒業。中央大学文学部卒業。思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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homkithi
1
宮崎駿監督のアニメに見られる対比をあぶりだした一冊。「宮崎監督の意図はこうだ」という主張ではなく、あくまでもこういう解釈も成り立つというスタンス。意外な作品同士を比較し対比する面白さ。ある2作品における引越しを比較した冒頭からして目からウロコでした。監督作品を見返したくなること受け合いです。2010/01/25
NARU
0
ジプリ作品を知らないと読んでもつまらない。 例えば、トトロと千尋の冒頭の引越しの情景の部分が比較されるので、作品を知らないと読んでもつまらない。2013/01/08
tarazanzan
0
スタジオジブリ作品が好きなんで。大学の近くにジブリがあったので、通る度にここであの映画が作られているのだな、と感心していた。この本は強い主張もなく、淡々と書かれており、すぐ読了出来た。他の著作も読んでみたいと思いました。2012/03/08
はるな
0
卒論のために購入。タイトルの割にはポニョの話は最後ちょこっとでした。馬鹿にも分かる語り口調で優しく解説してくださっている有難い一冊。しかし論文の参考にはならず。お偉い学者先生様が暇つぶしでお気楽に執筆なさったのでは・・・と思わず疑ってしまいます2011/09/14
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