内容説明
様々な落語のキャラに託して、人生を軽やかに、しなやかに生き抜くヒントを読み解いた好著!
目次
第1章 長屋のコミュニケーション力(前説 長屋はキャラの醸成装置;与太郎―「間抜け」だって愛されれば勝ち ほか)
第2章 商家の面々の思惑と計算(前説 サラリーマンに通じる「調整型」人生設計;大旦那―物知りでしっかり者、良識ある大人の鑑 ほか)
第3章 武士の節度と忍耐と(前説 「嘲笑と尊敬」のアンビバレントな存在;赤井御門守―家臣や庶民に優しい明るい殿様 ほか)
第4章 女性たちのしなやかさと賢さ(前説 当時の男性たちの「理想像」の投影;佐野槌の女将―娘も父親も幸せにする心意気 ほか)
著者等紹介
立川談慶[タテカワダンケイ]
1965年、長野県上田市(旧丸子町)生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、株式会社ワコールに入社。3年間のサラリーマン体験を経て、1991年に立川談志18番目の弟子として入門。前座名は「立川ワコール」。2000年に二つ目昇進を機に、師匠から「立川談慶」と命名される。2005年、真打ち昇進。慶應義塾大学卒の初めての真打ちとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
入道雲
13
落語の登場人物から落語を楽しむ本。落語の噺のストーリーだけで無く、登場人物の個性があっての落語であり、その個性も知っていると、なお楽しめるのが落語。久々に寄席に行ってみますか。2023/12/01
iruka
5
落語って、知恵の固まりだ。登場人物が面白い。 落語の発祥はお寺から、難しい話しより、面白い話しのほうかよい、落語の基礎が知ることが出来た。2024/01/14
拡がる読書会@大阪
4
古典落語にはたくさんの滑稽な登場人物が出てきます。お話の中では大げさにキャラが語られますが、実は誰でも共感出来る部分があるからこと笑えたりするわけです。 著者は立川流の落語家、立川談慶さん。落語さんがその登場人物を深堀りしてみることで、実際のコミュニケーションや生き方のヒントを見つけていこうとする落語の解説本でありエッセイになっています。 https://note.com/sharebookworld/n/nb04c4104fe0b2023/12/29
Hachi_bee
4
落語に登場するキャラクターの人物辞典。小学生の頃に買ってもらった「人名辞典」を読んで色々な歴史上の人物や架空の人物について知ったことを思い出した。 購入のきっかけは、談慶師匠の本であるということと、12月26日に行われる独演会のチケットを購入する際に料金が割引かれるというインセンティブ。観に行けたらいいな。2023/12/11
ishida
2
自分の本の宣伝や、やや偏った独自解釈は少し鼻についたが、全体としては面白かった2024/02/01