内容説明
本書は、頼朝などの外護者や、初代の円暁をはじめとする歴代別当について紹介しながら、都市鎌倉と栄枯盛衰を共にし、廃仏毀釈の嵐によって廃寺となった、八百年余の歴史を明らかにする。
目次
第1章 八幡信仰とその隆盛
第2章 鶴岡八幡宮寺の成立
第3章 初代別当円暁の世―頼朝と鶴岡
第4章 鎌倉時代の別当
第5章 南北朝以降の鶴岡八幡宮寺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「鶴岡八幡宮は、明治元年三月、神仏混淆が禁止されるまでは、正式の名称を「鶴岡八幡宮寺」といい、寺であった」「治承四年十月七日、源頼朝はまず、由比の鶴岡八幡宮を遙拝したあと、住居の建設を手配する一方、新しく鶴岡八幡宮を修造する準備を始めた…今の若宮の辺に宮殿を建て、鶴岡宮をここに遷した…ところがこの場所は、墓地ないし、墓地のとなりであった…鶴岡遷宮の時点では、ここの墓などは崩落、埋没していたと、松尾宣方氏は想定しているが…頼朝が、墓地であったことを承知の上で、遷宮をおこなったと考えているようである」2018/09/11