著者等紹介
ビュルガー,G.A.[ビュルガー,G.A.] [B¨urger,Gottfried August]
1747~1794年、ドイツの詩人。代表作『レノーレ』は人気を博し、英語やフランス語やロシア語にも翻訳されました。民話にも詳しく、語学も堪能で教職や官職にもつき結婚もしましたが、もともと奔放な性格でもあり、生活は楽ではありませんでした。『ほらふき男爵の大冒険談』は、18世紀のプロイセン(現在のドイツ)に実在した貴族のミュンヒハウゼン男爵がモデルで、男爵は自身の経験や伝承の民話などを周囲に語り聞かせることが好きでしたが、話が上手だった彼の話を密かに書き写した人物が匿名で出版した本がイギリスで翻訳加筆されて出版されたものを詩人のビュルガーがポエティックに改変し加筆してドイツで出版したものが評判になり、それが『ほらふき男爵の大冒険談』の底本とされています。本書はさらに各国語で翻訳されたり子ども向けに編集されたりなどして、世界中で親しまれました
ドレ,ギュスター[ドレ,ギュスター] [Dor´e,Gustave]
1832~1883年、フランスのアルザス地方ストラスブールの生まれ。幼い頃から画才を発揮。16歳の時にパリに出て挿し絵画家として活躍し始めるが、当時流行していた風刺画が肌に合わず、24歳の時、自らの表現力と木口木版の可能性を最大限に発揮した『さすらいのユダヤ人の伝説』をセルフプロデュース。文学空間を大量の画像によって物語る、後の映画にも通じる方法を編みだし、『神曲』『聖書』『失楽園』『ドン・キホーテ』『ロンドン巡礼』などを矢継ぎ早に発表して時代の寵児となった。さまざまな才能に恵まれ、ヴァイオリンの名手であり、油絵や彫刻なども手がけ、晩年にはカテドラルのファサードをデザインするなど建築にも興味を示したヴィジュアル時代の幕を開けた視覚表現史上の最重要画家の一人。『ほらふき男爵の大冒険談』は、親友の詩人テオフィル・ゴーティエがビュルガー版をフランス語に翻訳加筆したものにドレが内容に合わせて滑稽な挿絵を施したもので、ドレはいわゆる「B・Dバンド・デシネ(漫画表現)』のパイオニアでもありました
谷口江里也[タニグチエリヤ]
詩人、ヴィジョンアーキテクト。石川県加賀市出身、横浜国立大学工学部建築学科卒。1976年にスペインに移住。帰国後ヴィジョンアーキテクトとしてエポックメイキングな建築空間創造やヴィジョナリープロジェクト創造&ディレクションを行うとともに、言語空間創造として多数の著書を執筆。音羽信と言う名のシンガーソングライターでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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