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目次
アダム・ミツキェーヴィチのソネット(ラウラに;林のなかで逢う;朝て夕;ペトラルカに倣って ほか)
クリミア・ソネット(アケルマン草原;凪;航海;嵐 ほか)
補遺1『アダム・ミツキェーヴィチのソネット』以前のソネット―一八一九~二二(思い出;ニェメン川に)
補遺2『アダム・ミツキェーヴィチのソネット』と同時期のソネット(ソネット;鷹)
補遺3『アダム・ミツキェーヴィチのソネット』以後のソネット―一八三二(孤独に)
著者等紹介
ミツキェーヴィチ,アダム[ミツキェーヴィチ,アダム] [Mickiewicz,Adam]
1798年ザオシェ(またはノヴォグルデク)生、1855年イスタンブール没。ロマン主義詩人、文学史家、思想家、政治家。ヴィルノ大学在学中から、愛国的運動に参加。1824年ロシアに流刑され、1829年出国。1832年にパリに定住。1839~40年スイスのローザンヌで教鞭をとり、1841~44年にはコレージュ・ド・フランスでスラヴ文学を講義した。クリミア戦争に際して、ポーランド義勇軍を組織しようとしたが病に倒れた
久山宏一[クヤマコウイチ]
1958年、埼玉県生まれ。東京外国語大学卒、早稲田大学大学院博士後期課程中退。アダム・ミツキェーヴィチ大学(ポーランド・ポズナン市)より文学博士号(スラヴ文学)取得。東京外国語大学など非常勤講師。ロシア・ポーランド文化研究、ポーランド語通訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
34
数年前のヨーロッパ文芸フェスティバルの会場で購入した本。 岩波文庫の『ドン・キホーテ 後篇(一)』を読んでいたら、活字が小さくて涙が止まらなくなってしまった。 それならばということで、9月2日にイベント(25年後の『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ──東浩紀氏とのディスカッション)がある東浩紀 『存在論的、郵便的』を読むことにしたのだが、難解で少し読んだら頭が痛くなってきた。 そんな訳で、活字が大きく文字数も少ない本書を手に取った。 残念ながら、僕にはあまりピンと来る詩がなかった。→2023/08/05
きゅー
5
俳句や和歌のように形式的な美しさも味わい愉しむための大きな要素となっているソネットについて、それを日本語で読むことの難しさを強く感じた一冊だった。そしてまた、作者の視点は19世紀の波瀾に満ちた東欧の故国を懐かしむものであり、彼の心象に触れるにはまずは背景となる知識が必要となるという障害は思いのほか大きかった。さらに言えば彼の詩はペトラルカの詩が底に敷かれたものであり、いわば形式的、内容的、文化的にわたしの知るものから隔たっていた。2014/04/22
刳森伸一
3
ポーランドの国民的詩人ともいわれるミツキェーヴィチのソネット(14行詩)集で、満たされない恋愛を歌ったオデッサソネットと、旅を描く叙事詩を細切れにしたようなクリミアソネットを主に所収。個人的には、力強さと繊細さを備えたクリミアソネットを推したい。2020/01/12
葛
1
著者:アダム・ミツキェーヴィチ 訳者:久山宏一 2013年12月5日初版印刷 2013年12月20日初版発行 発行者:飯島徹 発行所:未知谷 組版:柏木薫 オフセット印刷:ディグ 活版印刷:宮田印刷 製本所:牧製本 ポーランド広報文化センター助成 定価:本体2000円+税2022/11/16
ぱに
0
バスで朗読するのに適したサイズの詩も多い。でもなかなか情熱的で恥ずかしいところもある。ショパンがバラード作る時に影響受けた詩というのは、この中にはないようで、残念!2014/08/05