内容説明
5つのテーマで10篇を収録。
著者等紹介
芝木好子[シバキヨシコ]
1914年、東京生まれ。1942年、「青果の市」で第14回芥川賞を受賞。昭和という激動の時代を背景に、愛すること・生きることにひたむきな女性を、愛情と共感を込めて描いた。「湯葉」(女流文学者賞)、愛と美を求めて苦悩しつつも前を向く女性たちを、つややかな筆致で描いた『青磁砧』(女流文学賞)『隅田川暮色』(日本文学大賞)『雪舞い』(毎日芸術賞)など。1986年勲三等瑞宝章(没後勲二等瑞宝章)を受章。日本芸術院会員。文化功労者。1991年没
山下多恵子[ヤマシタタエコ]
1953年、岩手県雫石町生まれ。国際啄木学会理事。日本ペンクラブ会員。日本近代文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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belle
5
この初秋に芝木好子の作品集が2冊刊行された。こちらはそのうちの一冊。黄色いカバーを外すと黄色い青海波模様が浮かび上がる。彼女の着物姿を思う。「芝木好子集成」と数冊の文庫本を所持しているが、新たなアンソロジーが加わった。~恋する~とあるように編者は恋愛をテーマとして選んだとのこと。文章の確かさから紡がれる物語を味わう幸せ。イチョウの葉もこれから少しずつ黄色に変わってゆくだろう。そして芝木好子の小説に~恋する~私の気持ちは変わらない。2021/10/10
SS
0
とてもよかった。日経夕刊で洲崎パラダイスを紹介していて読んでみたが、どの短編も抑えめの筆致だが、魅力的なヒロインで昭和が懐かしいと思わせた(私は学生のときに平成になったのだが)2023/07/16
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