内容説明
直裁に「新しい人間」について書いた二つのエッセイ「永遠の生命」、「世界の魂」。「Anti‐Sexus」は性の問題をめぐるもので、その意味では「世界の魂」とテーマが共通している。機械と労働がもたらす新しい世界について、プラトーノフ自身のマニフェストとポエジアに満ちたフィクションの中間的なスタイルで書く「星の砂漠で」。愛の問題を独特な視点で語る「不可能なもの」。「新しい人間」の到来を待ちのぞみ過重な労働に打ちこむ鉄道労働者を描いた「不死」。死者の問題をめぐって対話を繰りひろげる奇妙な味わいの戯曲「父の声」。詩五篇。
目次
永遠の生命
世界の魂
星の砂漠で
不可能なもの
Anti‐Sexus(アンチ・セクスス)
不死
父の声
詩篇
著者等紹介
プラトーノフ,アンドレイ[プラトーノフ,アンドレイ] [Платонов,Андрей]
1899年、ロシア・ヴォローネジ近郊に生まれる。10代後半にロシア革命を経験、つづく内戦でも兵士として戦った。学校卒業後は鉄道労働者などとして働き、1920年代前半にはヴォローネジの土地改良および水力発電所建設計画において指導的な役割を果たす。その傍ら、地元ヴォローネジの新聞上に評論や詩を発表。1922年、第一詩集『青き深淵』を出版して作家としてデヴュー。1926年、モスクワに転居し、以降は作家として活動。「不死」(1936)は、生前発表され好意的な評価を受けた数少ない作品の一つである。1951年モスクワで死去
工藤順[クドウナオ]
1992年生まれ。労働者。ロシア文化、ロシア詩。『不死―プラトーノフ初期作品集』(未知谷)が初の翻訳書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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