江戸の流刑囚 近藤富蔵

江戸の流刑囚 近藤富蔵

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784380953040
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

内容説明

おおよそ170年前。文政9(1826)年、江戸鎗ケ崎で一家7人の殺傷事件が起きた。主犯の近藤富蔵は、八丈島に流罪となった。富蔵はこの地で60年余り過ごして、明治20年、83歳で死去した。富蔵が残したものは、全69巻の記録『八丈実記』だった。

目次

第1章 歴史のはざまで
第2章 血塗られた江戸の新富士
第3章 黒瀬川を越えて
第4章 流刑地にて
第5章 流刑の復活

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

24
八丈島は270年に及ぶ流刑史を持ちながら、流人による暴動はおろか、抜け舟もほとんどなかったらしい。政治犯や仇討等、止む無き罪人が主だったからと想像するが、何よりも、島人が彼らに敬意を払っていたためと著者。流人は妻の帯同が禁止されていたため、現地女性と事実婚する場合もあり、島人は、彼女らを水汲女と呼んだというが、蔑称ではなく、本妻と区別するための符号と見たい。江戸期にありながら、八丈島という小さな集合体に、偏見なき社会があった。2022/01/23

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