トルストイの肖像画

レフ・トルストイ/ナターリヤ・トルスタヤ

未知谷（2018/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 157p／高さ 20cm
• 商品コード 9784896425543
• NDC分類 980.2
• Cコード C0098

出版社内容情報

ロシアが誇る文豪トルストイ
彼自身の言葉による彼自身の生涯――

日記、『幼年時代』『少年時代』『青年時代』『懺悔』等から
文豪の玄孫ナターシャによる的確で簡潔な引用と絵で構成する
その誕生から死まで　彼は何に悩み、どんな言葉を残したか

目次
はじめに
１　一八二八～一八六一
２　一八六二～一九一〇
訳者あとがき

著者紹介
レフ・トルストイ（1828～1910）
19世紀ロシアを代表する作家。貴族出身で文学、政治の双方に多大な影響を与えた。トルストイ主義と呼ばれるキリスト教的な人間愛と道徳的自己完成を説いた。代表作『アンナ・カレーニナ』、『戦争と平和』、『人生読本』等、晩年は通俗物語＝民話に力を注いだ。

ナターリヤ・オレゴヴナ・トルスタヤ
レフ・トルストイの次男イリヤの孫オレーグ画伯とグラフィック画家タチヤーナの長女として1954年モスクワで生まれる。1979年、シトロガーノフ芸術院絵画科を卒業。ヨーロッパ各地、北欧、米国、カナダ、シンガポールでの展覧会に出品、ミニマリズム画家として高い評価を受ける。ロシア政府が選出した〈最も優れた20世紀ロシアの女性画家〉の一人としてトレチャコフ美術館にも作品が納められている。ヤースナヤ・ポリャーナの「トルストイの家博物館」代表。

ふみ子・デイヴィス
福岡県生まれ。モスクワの民族友好大学（現・ロシア大学）卒業。1999年から2002年まで二度目のモスクワ生活を経験。トルストイの玄孫で画家のナターリヤ・トルスタヤとの出会いを機にトルストイの家出の謎を追う『トルストイ家の箱舟』を四年にわたって執筆し2007年に群像社から刊行した。訳書に、トルストイの民話『落穂の天使』『愛あるところ神あり』『アズブカ』（未知谷）、トルストイの四女アレクサンドラの回想録より『お伽の国―日本』（群像社）、著書に『ぽけぽけむし』（未知谷）がある。現在はシンガポール在住。陶磁器絵付けとロシア伝統芸術の細密画塗り（パピエ・マシェ・ミニアチュール）のアーティストを兼ねて NOBBY ART ギャラリーを主宰・経営する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ののまる]

絵はいまいち文言とリンクはしていないのだけど、トルストイの血縁者ということで。後半、家族との鬱積した関係を吐露している数行が、それまで人道とか高尚なこと考察がつづくだけに、おお、という感じです。

2019/02/06

[SK]

243*トルストイの自伝的文章を抜き出してみました。それに、トルストイの子孫が絵をつけました。「夕暮れ、ザーカスの森に出掛けた。そこで突然……生命への感謝に満たされて、泣き出してしまった」（『日記』1896年6月19日）

2018/10/10

[純]

トルストイの小説読んだことないけど、急にトルストイが好きになった。

2018/10/16