出版社内容情報
農場のスローライフ
著者の思い出話という形をとって
一九四〇年代から五〇年代
アイルランドの田舎に住んでいた
素朴で善良な人々のつましい暮らし
濃密な人間関係、消えてしまった習慣
なくなりつつある風景を
愛おしく描くエッセイ全24章、写真44点
目次
序章 記憶は漂う
第一章 ふるさと
第二章 母の台所
第三章 絵は語る
第四章 お医者は無用
第五章 長いお祈り
第六章 いつもの日曜日
第七章 裁縫箱
第八章 炉ばた
第九章 生まれたてのひな
第十章 在りし日の灯り
第十一章 祖母の食器棚
第十二章 毛布の上でダンス
第十三章 客間
第十四章 雌牛と過ごす
第十五章 あの頃の遊び
第十六章 子豚の世話
第十七章 馬に引き具を付ける
第十八章 大地の実り
第十九章 なつかしのメロディ
第二十章 初夏の聖体行列
第二十一章 クーパーさん、ありがとう
第二十二章 授業中にダンス
第二十三章 思い出はかくのごとし
訳者あとがき
著者紹介
アリス・テイラー [Alice Taylor]
1938年アイルランド南西部のコーク近郊の生まれ。結婚後、イニシャノン村で夫と共にゲストハウスを経営。その後、郵便局兼雑貨店を経営する。1988年、子ども時代の思い出を書き留めたエッセイを出版し、アイルランド国内で大ベストセラーとなる。その後も、エッセイや小説、詩を次々に発表し、いずれも好評を博した。現在も意欲的に作品を発表し続けている。
高橋歩 [たかはし あゆみ]
1967年新潟市生まれ。新潟薬科大学准教授。英国バーミンガム大学大学院博士課程修了。専門は英語教育。留学中に旅行したアイルランドに魅了され、毎年現地を訪れている。訳書に『スーパー母さんダブリンを駆ける』(リオ・ホガーティ、未知谷)、『とどまるとき――丘の上のアイルランド』(アリス・テイラー、未知谷)がある。