内容説明
言葉のルーツ、思考の端緒を知ると既存の世界が豹変する。希・羅から脈々と続く人間の思想、常に思考者たちの基礎となった西洋古典世界の豊かな言葉の海を明確な根拠を示しつつ案内―
目次
1 西洋の古典世界
2 ギリシア・ローマ名言集
著者等紹介
國方栄二[クニカタエイジ]
京都大学大学院文学研究科博士課程修了、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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刳森伸一
3
京都大学学術出版会の<西洋古典叢書>の月報で連載されていた記事を加筆訂正してまとめた本。それがなぜ、京都大学学術出版会ではなく未知谷から出版されるのかは謎だが、内容は西洋古典に関する事柄や格言のことについて書かれたややマニアックなエッセイで、西洋古典に興味のある人の心を満たすものになっていると思う。2016/05/22
seichan
1
短いコラムをまとめた本だが、京大の文学博士が書いただけあって、フルに出典(英や希臘の本が多いが)が載せてあるのが出色。したり顔で言われる格言の元ネタをきちんと追求しているので、深く知りたい人には良い手引きになると思う。 というか、ギリシア人は猫は飼わずに豹を飼ってたとか、むしろフェレットを飼ってたとか(これが極東では飯綱に?とか妄想してみたり)、愛玩という意味ではマルタ島の犬であるマルチーズが飼われてたとか、どうでもいいけど楽しい知識が増えた。原典調べのリファレンスとしてまた再読したい。2017/04/07