目次
1 アフリカへの視線「ブラック・モダニズム」前史としての脱エグゾティスム(レーモン・ルーセル『アフリカの印象』は脱植民地文学なのか、モダン・デザイン文学なのか;アンチモダンとしてのプシカリとヴォレノーヴェン―ナショナリズム・カトリシズム・植民地主義)
2 モダニズムの時代における集団的主体としての「黒人」の発見(第一次世界大戦に参加したセネガル狙撃兵の文学作品におけるイメージと位置;歴史と向き合う二人のセネガル狙撃兵―バカリ・ジャロ『善意の力』、ラミン・サンゴール『蹂躙された祖国』)
3 両次大戦間の文化表象としてのブラック・モダニズム(イーヴリン・ウォーの『黒いいたずら』におけるモダニズム―笑いを通じての黒人と英国の表象;一九三六年のシュルレアリズムとMoMA―プリミティヴ・アートの視点から)
4 歴史化へと向かうブラック・モダニズム(「リズム」を通して見る黒人表象―「黒人芸術」がもたらしたパン・アフリカ的黒人像;グリオとシンコペーション―マラルメを読むサンゴールの奇妙な洞察;「扇情主義の罠」に抗して―ハーレム・ルネサンスの作家からセンベーヌ・ウスマンに引き継がれたバッシングの主題)
著者等紹介
吉澤英樹[ヨシザワヒデキ]
1970年生まれ。パリ第三大学博士課程修了。現在、成城大学他非常勤講師。専門は両次大戦間におけるフランス語圏文学・モダニズム思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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