出版社内容情報
アリのありこはおつかいの途中、道草をくったばっかりにカマキリにのみこまれ、そのカマキリはムクドリに、ムクドリはヤマネコに……。楽しいぐるぐる話が絵本になりました。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
262
いしいももこ・文、なかがわそうや・絵。ありのありこが、おばあさんにおいしい草の実を持って行くおつかいをお母さんに頼まれる。まるで「赤ずきん」のような始まり。ありこは赤い帽子をかぶって出かけてゆく。そこからは順々に食物連鎖が。そして、今度はその逆に。最後はみんなでくまきちのお誕生日を祝ってメデタシメデタシというお話。熊のお母さんが「みんあでなかなおりしてちょうだい」と言うのだが、そもそも彼らは仲たがいしていたのかという疑問も生じるが、まあいいか。絵は、枠線なしの水彩画で、パステルカラーが柔らかくも美しい。2025/01/31
とよぽん
58
いしいももこ作?へぇーこんな作品もあったんだ、と思って読んだ。繰り返しが面白い。言葉のリズム、小さいものから大きなものへ。大きなものから小さなものへ。物語の王道を行くようなお話だった。絵もよかった。2022/10/31
♪みどりpiyopiyo♪
51
ある日、ありの ありこ のおかあさんが、ありこに いいました。「ありこちゃん、これを おばあさんに もっていっておあげ。みちくさをくわずに、まっすぐいって まっすぐかえってくるんですよ」… ■あらあら? 何やら「赤ずきんちゃん」を思わせる始まり方です。ありこちゃん、無事に行ってこれるかな? ■カマキリ、ムクドリ、ヤマネコに…。ああ、良かった♪ 結果オーライ☆ 楽しいぐるぐるストーリーでした (๑`・ᴗ・´๑) (1968年)2019/10/25
papapapapal
46
やっぱり名作は何度読んでも面白い! よくある展開だけど、ほのぼのしたラストには思わずにっこり。ひと昔前のちょっぴり悪い言葉遣いが、現代の子どもたちに大ウケ。びっくりな展開を抽象的な絵で表すところも良い! 小さな子が読んでも分かりやすく、大人が読んでも面白い。個人的には…ありこが謝るところが特に好き♪2021/09/14
gtn
46
弱肉強食の世界も、見せ方次第でほのぼのする。2021/02/10