内容説明
大きな宇宙の中の小さな私―小さな私のささやかな物語―四篇それぞれの物語にはどこか大きな宇宙の断片が書き込まれ読者と共振すべく、待っている。
著者等紹介
十一谷朋代[ジュウイチヤトモヨ]
神奈川県出身。国立音楽大学ピアノ科卒。音楽家。ピアノ教師。同時に数々の児童、女声、混声合唱団の指導をしながらミュージカルを多数制作。シノプシス、台本、衣装、舞台音楽など総合制作し、地域の青少年施設等で上演し好評を博す。2005年からシンガポール在住。作家、翻訳家であるふみ子デイヴィスとの出会いを機に、過去の創作活動歴を活かした童話創作に目覚める
長野順子[ナガノジュンコ]
群馬県出身。1991年東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了。5年間の設計事務所勤務の後、美学校にて銅版画を学ぶ。2007年、2010年ボローニャ国際絵本原画展入選など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
33
皆が魅了するような宝がつまっているような小箱、でもよく吟味するとそれは幻かもしれないと気づいた作品集でした。「見えないというのは幸運だ知らないというのは恐ろしい」が印象に残った[姉妹王女] 三姉妹が特別なお菓子のお陰で(せいで)大切なことに気づく。だんだんいきいきとした姉妹が魅力的でした。ただなんで両親は危険をおかしてまであの箱を持ち逃げしたのか?最後の展開のとってつけたハッピーエンドの展開にはなんじゃこりゃとなった。↓続く2017/12/06
Willie the Wildcat
27
個々人の持つ強み、才能。活かし、活かされ、気づき成長。印象深いのが『ジニアとニゲラ』。違和感に揺れる心。育み、振り返る”軸”。象徴の”石”がキッカケ。次に『附録』。仲間との時間。極限の中で見出す一面。余生の”波”。決意が滲む・・・。分類はファンタジーなのだろうかな。知人紹介の本著は、SG在住の著者。次回作も楽しみにしてます!2014/10/29